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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 359

「今、また麗花が日本に来ているってことは、何か起きるのか?」
「ロシアが軍事侵攻を始めるわ。あと中国は厳格な新型コロナウイルス対策で上海など多くの都市がロックダウン(都市封鎖)を実施してるから、経済活動に深刻な影響が出ているの」
「麗花の組織にも影響あるのか?」
「経済状況はいつも動いているけどね。日本みたいに海で隔てられている国の人とは、状況判断の感覚がちがう気がする」
(今、国民に不安があって不況の状況で〈神眼〉を使って演説すれば、煽動はたやすい。すぐに表舞台に上がれる。そんな本当に世界征服できるかもしれないタイミングで、なぜか隆史くんは、人が集まらないないところにいる。直感的に接触感染を避けるみたいに。檜垣一族はこうして滅亡しないで残ってきたのね)
徐麗花はそんなことを考えている。
隆史が湯治場に来る途中で宿泊したのも、さびれたラブホテルで、怪奇現象のせいで宿泊客の減った幽霊ホテルだった。
「隆史くん、コロナ用ワクチンって、どう思う?」
「俺とのセックスの慣らしみたいなものだろうけどな。先に慣らしで、体や記憶に快感の反応を刻みこんでおけば、俺の精液で起きる強烈な快感にも耐えきれるみたいな。媚薬や〈神眼〉の催眠感度上げで、それだげで絶頂して、ぐったりしてしまう人だっていると思う。耐性のちがいで媚薬の適量もそれぞれちがう。副反応のデータは、実際のところヤバいから公開できないんじゃないのかな?」
「接種なしでコロナ感染するより、ワクチン接種してある体のほうが重症化しにくいらしいわね」
「コロナという病気はいろいろな症例が引き起こされる。体のどこで症状が出るかでちがう。わかりやすく言えば、アレルギーでも、鼻炎の人もいれば、肌荒れする人もいるみたいな感じかな。あとウイルスだから進化が早い。研究所で作られた初めのものとは、もうすっかり別物って感じだろうね」
隆史なりにコロナについて考えていたらしい。
「隆史くんはこわいと思わないの?」
「麗花、薬師が病気をこわがっていたら、誰が治療するんだ?」
薬師(くすし)とは日本における薬剤師という職業がなかった時代の医師の古称。漢方薬の専門家であり、本草学に基づき生薬による処方、調剤、調合、治療を行った。隆史の場合は本草学もふまえて、といったところで、製薬の知識と技術はもう神技ともいえる。コロナの特効薬を作らないのかと麗花に聞かれて、隆史はこう答えた。
「もしも、麗花がコロナにかかった時は、麗花のためだけの薬を作ってあげるよ。世界中のみんなに、まんべんなく同じ効果の薬なんて、俺には作れる気はしないけどね」
「私がもし死ぬ時は、隆史くんに抱かれて、胸の上で死にたいわ。だから、3日ぐらい私より長生きしてほしい」
「女性のほうが寿命は長いらしいからな。約束はできないけど、おぼえておくよ」
すでにソファーの背もたれを倒し、ベッドにした状態で、二人で服を脱がずに寝そべり、麗花は隆史に腕枕をしてもらいながら、セックスせずに話をしている。

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