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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 353

(ふむふむ〈神眼〉は男性女性どちらにも催眠だから効果が発動する。それを陰陽と表現したのかもしれないな)
隆史は檜垣家の古文書から探った〈神眼〉のルーツからではわかりにくい部分を、谷崎家や神社から回収された資料から分析していく。
密教の教祖の空海をルーツとするということや古代インドということからは、今のところ〈神眼〉の特性や使い方のヒントや注意点などにはうまくつながってこない。
檜垣家の流派の〈神眼〉は当主が巫女となる娘に与える方法があると伝えている。
檜垣家当主の〈神眼〉は巫女から催眠にかけられることで誘発される。
出雲大社の巫女を〈神眼〉のルーツとする檜垣家の伝承は、赤ちゃんの頃から、のちに巫女となるように育てられた幼女が、巫女として檜垣家の嫁となることで、まだ〈神眼〉の秘技に覚醒していない当主を覚醒に導く役目があることを伝えている。
だか、流派とルーツが異なる龍之介の〈神眼〉の場合は、巫女から誘発されて覚醒したとは限らない。
隆史はそこでノートを閉じて「わからん」とひとり言をつぶやき身を起こした。
媚薬は女性の感度上昇と記憶の呼び覚ましと同時に増幅された快感を刻みつける。
檜垣家当主の精液が女性には、最悪の場合、自我崩壊を引き起こすが、男性に対しては効力はないというのも、媚薬の歴代にわたる使用と関係があるのではないかと、雅樹と龍之介は推測している。
〈神眼〉は男性女性どちらにも使用可能で、使用用途も金縛りなど幅広く使える。
眼球を微細動させることで相手が自分の瞳を見ていれば、一瞬の催眠状態から暗示を言葉に出さずに相手の脳に伝えて効果を発動する。
眼球の筋肉に負担がかかること以外にも、他のリスクはないか、隆史は警戒している。
媚薬や〈神眼〉であれ、完全に自我崩壊した相手には通用しない。
ヨガの達人のようにつねに意識を瞑想中と同じ状態にしたまま、見た目は何事もないかのように生活している相手にも効果は期待できない。
雅樹はヨガの達人に欲情の発作についての悩みを打ち明け、抑制には限界があると教えられたと龍之介は書き記しており、それもまた隆史の気がかりなのだった。
完全に疲労困憊して衰弱しきった上に意識が戻らない眠りの状態を維持していれば完全に欲情の発作の沈静化は可能だが、それは仮死状態である、と谷崎龍之介は書き記している。
催眠の暗示は強烈すぎる快感で解けてしまうこともある。自我崩壊などの無我の心が壊れきってしまった相手には催眠にかかっても暗示が通じない。
他にも単純な話なのだが〈神眼〉は相手が目を閉じていたり視力を失っている、または暗闇などで視界が悪い状況では使用できなくなる欠点がある。
インスタントコーヒーにミルクを多めに入れたカフェオレというよりかはコーヒー牛乳と思われるものをマグカップで隆史は飲んで、ふぅ、と息を吐いて目を閉じていた。
檜垣家の薬の中の眼精疲労、つまり〈神眼〉の使用ダメージを軽減および治癒する液薬の作り方は、雅樹の薬に関するノートに書き記されてあった。

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