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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 346

本条恵美は続いて燕杏に質問した。
「過去にあの清水さんという人は〈慶龍飯店〉の取材、それも裏メニューのクリームパフェを取材なさったことがあるそうですね。その時も、ひとりで取材に来たのではありませんか?」
「たしかに、清水さんだけでした」
「人がまだ知らない秘密の情報を記事にしたい、ということです。つまり、清水さん自身が興味があることは2つ。人の知らないことを知りたいということ。あと撮影が好きということ」
「恵美、そうだとして、どうなんだ?」
隆史が麗花のほうをちらっと見て言った。
麗花が恵美が何を言いたいのかわからないので、少し苛立っている。
「隆史さん、麗さんと、もうひとり、うちの探偵事務所に雇っていただくことは可能ですか?」
本条恵美がそう言って、にっこりと笑った。
「裏メニューを聞き出し、湯治場も聞き出した情報収集力、情報を自分ひとりで確認しようとする行動力。もったいないので、私に下さい」
「恵美、清水さんが探偵の助手にならないって言ったらどうする?」
「あの人、必ずうちの助手になります」
本条恵美が隆史にきっぱりと言い切った。
徐麗花が目を細めて微笑した。
(なるほど、隆史くんが選んだ人なだけあるわね)
「誰が清水さんを説得するのかしら?」
徐麗花が本条恵美に言った。
「隆史さんが説得すれば、私が説得するよりも確実です」
本条恵美が徐麗花のそばに行き、耳に手をあて、ひそひそと麗花に囁いた。
「そうね、隆史さんが説得できなければ、出荷させてもらうってことにしましょうか」
また、本条恵美が谷崎綾子にも耳打ちした。
「そうですね。麗もそのほうがいい刺激になるかもしれません」
本条恵美が隆史の隣に戻って言った。
「隆史さん、お願いできますか?」
「あー、俺が清水さんを説得するのがいい人、手を上げて!」
腕を組んで首をかしげている隆史以外、全員の手が上がった。
「麗花さんには、隆史さんにただ女遊びさせるのはしゃくじゃないですか?って」
「綾子さんには、隆史さんを狙うライバルがそばにいたら、麗さん、もしかして、本気出すかもしれないですよ、って」
恵美の宿泊してる古民家コテージに来た隆史に聞かれて本条恵美は言った。
「俺の知ってるマンガ家がいるけど、俺が説得しても絶対に他のことはしないと思う。清水さんもそういう人だったらどうするんだ?」
マンガ家の愛人、緒川翠のことを隆史は思い出して恵美にそう言ってみた。
「隆史さんはできる、やればできる!」
本条恵美がガッツポーズで、満面の笑みを浮かべで隆史に言った。
「…………というわけで、会いに来ました」
「はあ?」
温泉宿のオーナーの隆史が昼間の話の続きがあると訪ねてきたので、清水真奈美は立ち話だと交渉しにくいと思い、隆史を家に上がらせた。
ほろ酔いなので、もしかして取材を了承してくれるのかと浮かれて思っていたら、探偵の助手にならなければ、牝奴隷にされて売り飛ばされるという突拍子のない話をされて、清水真奈美は理解できすに困惑していた。

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