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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 335

「はい、おしまい!」
「さっぱりした、それに、いい匂いがする」
「隆史さん、リンス持って来てないんですか?」
「たまに使うけどね」
「毎回使ったほうが髪は傷まないですよ」
恵美の持ってきたリンスを使ったので、隆史の髪の匂いは恵美とおそろいのリンスの匂いだ。
「恵美、体は?」
「自分で洗って下さい」
「なら、恵美の髪を洗ってあげよう」
「え……あの、隆史さん、お願いします」
恵美はとまどいながらも、隆史に言った。
隆史は恵美の髪を洗って、リンスで仕上げた。
よく泡立てたシャンプーな泡を使い、地肌はマッサージするように洗う。シャンプー後は水気をしっかり切る。トリートメントは毛先にたっぷり、中間に少々、しっくりなじませて、根本には塗らない。
隆史はタオルの両脇をうまく丸めて、恵美の頭にかぶせた。
「なんか、これ、かわいいですね」
「羊巻きってやつだ。簡単にできるよ。髪を自然乾燥させちゃうとあまり良くないからタオルを巻いてというか、かぶっておいて。地肌の乾燥を防いでくれる。あとドライヤーは10センチは最低でも離してあてて、髪は熱に弱いからね」
(隆史さんのほうが美容師になれそう!)
隆史は恵美から少し離れて自分で手際よく体を洗い、温泉につかっていた。
恵美も体を洗い、隆史のそばで湯につかった。
隆史もタオルを羊巻きにしてかぶっていた。
「恵美、いちおうこれもペアルックだぞ」
隆史はそう言って、にこにことしている。
恵美は隆史が抱きついてくるかもしれないと思っていたので、少し緊張していた。
しかし、隆史の笑顔を見て和んでしまった。
(隆史さんがここでしたいなら、しかたないかな)
人数が増えているので温泉でばったり誰かと会う可能性は上がっている。誰かに現場を見つかったら、気まずいけれど。
「恵美、先に上がって脱衣場で休んでるから、上がったら声かけて」
「はい、わかりました」
「ごゆっくりどうぞ」
恵美の肩の丸みのあたりに隆史がちゅっとキスをして、湯から上がった。
隆史が湯から上がったあと、恵美は隆史と温泉でしたときに手をついていた岩を見て、お尻をつきだして隆史にバックで「ずぼずぼ」されていたのを思い出してしまった。
「あー、もうっ!」
恵美は思わず声を出して、湯をすくってぱしゃぱしゃと自分の顔にかけた。
「隆史さん、上がりましたよ」
男湯ののれんの前で声をかけた。
隆史が出てきて髪にそっとふれる。
「うん、ちゃんと乾いてるね」
隆史に手を握られて温泉から隆史の泊まっている旧谷崎家の古民家まで、ゆっくりと歩いた。
隆史は本当はかなり早足なのを山ごもりに行くときに見ているので、隆史が恵美に歩調を合わせてくれているとわかる。
隆史はもともと燕杏と本条恵美の慰安旅行のつもりで、檜垣家の湯治場に連れて来た。
燕杏に一目惚れした谷崎初音が、隆史の留守中に燕杏にプロポーズして、燕杏と婚約したので、慰安旅行ではなく、燕杏は檜垣家の湯治場に移住することになった。
燕杏の長年の苦労や疲れは、新妻になった谷崎初音に癒してもらうことに隆史は決めた。
「本来は恵美の慰安旅行なのに、俺が山ごもりしたり、徐麗花を連れて来たり、なんか恵美に苦労をかける旅行になっちゃってるよな」
隆史が歩きながら、恵美にそんな話をする。
「この旅行、かなりおもしろいですよ」

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