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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 34

檜垣一族の莫大な遺産や、秘伝の媚薬を使える体質を受け継いだ檜垣隆史だが、後継者ゆえの悩みがあった。
(くっ、この衝動に支配されてたまるか!)
書斎で発作を抑制する丸薬を服用して、嫌な汗をかきながら苦痛に耐えているうちに、まだめまいがありソファーから立ち上がれないが、気分は落ち着いてきた。
秘伝の丸薬は猛毒で普通の人間が服用すれば即死するようなしろものだが、こうでもしなければ見境なく女を犯しまくってしまう衝動に襲われる日がある。
隆史でも、悪寒、全身の痛み、ひどいめまいや頭痛が起きるため、心配かけたくない隆史は、書斎に一人でひきこもっている。
衝動に身を任せて女性を犯し続ければ、犠牲になった女性は完全に心が壊されてしまう。
絶倫になるのとひきかえに、我を忘れて激しく欲情し続け犯し続ける。まさに淫獣と化すといった感がある。
なぜこんな厄介な発作を檜垣隆史が持っているのかは、檜垣一族の体質に関係があった。
毒物に対しての強い耐性を持ち、媚薬を使いこなせるが、精液にも女性を快楽へ導く効果があるためか、女性を妊娠させにくいという欠陥がある。
その解決手段として血を絶やさないように檜垣一族の当主は、絶倫となってひたすら女性を犯し続ける。
檜垣一族の体質を受け継ぐ男子を孕ませるためなら、女など心が壊れてもかまわない。次の当主を産むための苗床にすぎない。
そうやって檜垣一族は血統を受け継いで、現在の当主である隆史がいる。それはわかっているが、隆史はそれに抗うために猛毒を服用し続けていた。
椎名瑶子には隆史は一度だけ、猛毒のせいで気絶したのを見られている。
事情を知らない者が、誰でも見境なく、場所も時間も関係なく女性を犯しまくる様子を見れば、ただのレイプ犯罪の壮絶な現場にすぎないだろう。
さすがに現在の日本では、いくら財力があっても隠蔽しきれず、暮らしていけない。
青ざめた顔で書斎から隆史が出てくると、氷川奏が「おつかれさまでした、隆史様」と廊下で待っていた。
氷川奏は、古い彫り師の一族の後継者で、檜垣一族について一般人よりも事情を把握している。
(この別荘には、私と玲香さんしかいないのに。私たちをただの種づけされる苗床にしないように、隆史様は気を使って……優しすぎる)
隆史が衝動に我を忘れても、別荘にいる奏と玲香だけが犠牲になるだけだ。
これが椎名瑶子を、隆史が別荘に連れて来ない理由だった。
秘伝の猛毒で、理性がなくなった獣状態になる時間は安静に過ごしたものの、性欲そのものがなくなったわけではない。隆史は廊下で奏を抱きしめた。
「大丈夫だ。そんなに心配しなくても」
「私は隆史様に仕えるメイドです。気のすむまで犯して下さっても……」
隆史は奏のカチューシャを外して、つややかな髪を撫でた。
「もしも俺が奏を壊してしまったら、玲香にひどく恨まれるからな。二時間ほど眠るから、玲香の寝室で待っててくれ」
「わかりました、お待ちしております」
奏が微笑して隆史に答えた。

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