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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 323

「さっきフリーズした小西さんの意識を戻した方法は、もしかして、隆史さん、小西さんの意識に同調して、潜ったということですか?」
「ちがうな。催眠の暗示で呼びかけてみた。潜ったわけではないけど、同じ結果になった。心がフリーズしている人間の意識の中に潜ったら、どんな夢をみているかわからない。それに同調するのも危険だと思う。壊れていない人間の夢の中なら、潜る人間の意識が強ければ同調して同じ世界を構築できるだろうけど」
隆史は本条恵美にそんな説明をした。
「隆史くん、今、幽霊の小西さんの姿が見えたり、声が聞こえるのは、この場にいる全員の意識が同調してるってこと?」
「そうなんじゃないかな。でも、夢の中にいるときほど同調してないはずだけど」
徐麗花の質問に隆史は答えた。
小西真由美は隆史の話を聞いて考えていた。
殺害されたラブホテルの周辺から、どうにか脱出する方法はないか、と。
「幽霊だから憑依すれば移動できそうな気はするけど、憑依された人のほうが疲れやすいのかも。生気を奪われるなんて話がたくさんあるじゃないか。意識を誰かと同調させるのは、眠っていたり、瞑想中とかのほうが負荷がかからないんだろうと思う」
幽霊の小西真由美の悩みの相談を聞いて、隆史も一緒に考えてみた。
「インドのヨガの達人とかで、起きて普通に誰かと話したりしてるけど、意識は瞑想中と同じままでキープできる人がいるって聞いたことがあるけどね。そういう人でなければ、同調すし続けるのに微調整するときに負荷がかかるんじゃないかな。あと同調しすぎて自我に強く影響したら、小西さんか憑依されている人か、どちらかが自分がわからなくなって自我が同化してしまうことも考えられる」
「自我の同化?」
「うん、麗花、心が壊れて自我崩壊している人の意識に深く同調するのは危険って話をしたけど、自我の同化が起きると、どちらかの人格になりきってしまっていることにも気づかなくなる。自我崩壊している人の意識になりきってしまったら、もうひとり自我崩壊することになるだろう」
「怪談話で、憑依された幽霊に体を操られるとか、幽霊が話をするとか、そんな話があります。お祓いするともとに戻ったりするんですよね」
本条恵美が隆史に言った。
「自我が同化してる時間が長くなったら、うまく切り離せなくなりそうだ。口癖とか仕草とか、残ってしまいそうな気がする」
「同化している間は体をレンタルできる?」
「麗花、レンタルしたけど切り離せなくなったら、ずっとレンタル中になっちゃうぞ」
「隆史くん、レンタルしている間のことは、体を使われている人のほうはおぼえてないの?」
「憑依された人は何をしたかおぼえてたり、おぼえてなかったりするけど、なんでそうなるのかはよくわからないんだ」

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