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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 322

「私も幽霊の人と話すのは初めてなのですが、ひとつ質問してもよろしいですか?」
本条恵美が丁寧な口調で話しかけた。
「あ、はい。どうぞ」
「隆史さんがなぜ今夜、このホテルに宿泊することにしたか、わかりますか?」
本条恵美の質問に小西真由美の幽霊は答えた。
「前に会ったときに、私に嫌なことを言ったからあやまりたかったと。でも、私、怒ってないですし、隆史さんは、夢の中で私にあやまってくれました」
「ああ、ちゃんとわかっていらっしゃるのですね。とりあえず小西さんと隆史さんがちゃんと会えてよかったと思っています」
本条恵美はそう言って、にっこりと笑った。
「隆史くんには、私は、ちょっと気になることがあるんだけど、ひとつ質問してもいいかしら?」
徐麗花が隆史に言った。
「いいけど。なんか嫌な予感がする」
隆史が麗花にそう言って、ちらっと小西真由美の顔を見た。
「隆史くんが失言を謝罪したのはわかりました。ですが、夢の世界から戻った小西さんが、あんなことになってしまうようなことをしたのはなんで?」
「初めて小西さんに会ったときの話はしたよね。そのときにもう気になってたんだ。幽霊だとは思わなかったけど。ちなみにあの話は麗花に会うよりも前の話だから。小西さんとキスしたかったんだよ」
「それに二人で手をつないで歩いてきたのも、妬けちゃうわ。でも、私にへんな嘘をついたり、ごまかしたりしないで話をしてくれたから、許してあげる」
麗花はそう言って立ち上がると、全員の目の前で隆史の頬にキスをして、またソファーに戻った。
「私は夢の中で空の上から裸の二人がくっついて水の上に立ってるのは、ちらっと見かけたの。でも、じゃましないであげたのよ。そこは感謝してほしいわね」
「うん。ありがとう」
隆史と麗花の会話を聞いていた小西真由美は、徐麗花のことをこわいと思った。
幽霊の小西真由美も隆史に惚れてしまっている。だから一緒に夢の世界の風景をくっついてながめて、キスをした。
それを隆史が悪いと徐麗花が文句を言って騒ぐようなら「私は隆史さんのことを好きになって、会える日が来るのを待ってたんです」と言うつもりだったのだが、徐麗花は隆史を少し困らせておいて、うまく話を切り上げた。
(さすが、恋人って言い切っただけある。恋のかけひきが上手すぎてこわい人だわ)
「隆史さん、本当にキスだけなんですよね?」
「俺が何をしたと恵美は思ってるんだ?」
「セックスしたのかと」
隆史は何で幽霊の小西さんがフリーズしたのか考えている推論を話した。
夢の中にいた全員は意識が同調している状態になったので、共通の夢の世界を体験した。
徐麗花や本条恵美は隆史とのセックスを経験していて、その意識の影響を受けて、同じ夢の中に同調していた幽霊の小西さんは、小西さんの意識ではあり得ない激しい快感をキスで感じてしまったのではないか。
「もしもセックスしていたら、キスよりももっと激しく小西さんは感じてしまっていたはずだ。そうしたら、小西さんは激しい快感に慣れてないから、夢の世界から出られなかったかもしれない。そして、同調している全員が目を覚まさなかったかも」
隆史の推論を聞いて、隆史が媚薬を使うのは檜垣当主の精液が刺激が強すぎて自我崩壊しないように耐えられるように順応させるためだという話を思い出した。
隆史が夢の中で、小西真由美に口内射精や膣内射精していたら、隆史の言うように、夢の中に閉じ込められる緊急事態が、たしかに起きていたかもしれないと本条恵美は納得した。
「恵美はチャクラトレーニングを受けたから帰る体の感覚をつかめるし、俺も別の強制的に脱出する方法を知ってるから、同調している全員が閉じ込められることはないけど、幽霊の小西さんは夢の中でもフリーズしてたとしたら、ひとりだけ取り残されてたかもしれない」
隆史は本条恵美にそんな話をした。
「ところで小西さんは俺が〈神眼〉で催眠をかけたわけじゃないのに、どうやって同調して夢の中に入って来たの?」
隆史の質問に、幽霊の小西真由美は夢枕に立つことで、眠っている人の夢の中に入れると説明した。
「夢の中に潜って、夢の中から戻れなくなった人を探して救助できる人を俺は知ってるけど、それと似てる感じだね」

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