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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 320

「じゃあ、抱きついたまま、一緒にこの景色をながめるか。本当にきれいだ」
「うん、きれい」
隆史の腕の中で景色をうっとりと小西真由美はながめていた。
小雨の降る夜に閉じ込められて、空腹もなく、眠気もないけれど、眠ろうとすると嫌なことを思い出して眠れないことを隆史に小西真由美は話した。
「じゃあ、今度から、君が眠ろうとすると思い浮かぶように〈神眼〉で催眠をかけてみよう」
隆史は抱きついていた腕をほどいて、肩をつかんで振り向かせると、小西真由美の瞳を見つめた。
「目を閉じてみて」
小西真由美が隆史に言われて目を閉じてみた。
そのまま隆史が唇を奪い、舌を入れて濃厚なディープキスをした。
「んっ、ふ、んんっ……ふぁっ、はぁ、はぁ……キスされちゃった」
「嫌なことより俺とのキスを思い出してくれ」
そう言った隆史が少し照れているのに、小西真由美は気がついた。
「もう一回、してくれますか?」
隆史がうなずいて、目を閉じて抱きついてきた小西真由美と唇を重ねた。
キスの感触、ふれあう肌のぬくもり、涼しく火照った体を撫でるそよ風の感触。
隆史はそこで目を覚ました。
徐麗花と本条恵美も続いて目を覚ました。
「見える、見えるぞ、俺にも見える!」
隆史が床にぺたんとおしりをついて座りこんでしまっている小西真由美の幽霊を見つけた。
「ええ、見えますね」
「なんかばんやりしてるじゃない、隆史くん、この娘に何をしたのか、聞かせてくれる?」
徐麗花に言われて夢の世界が構築されたときに、幽霊の小西真由美の思いが強く、小西真由美の理想の世界がでいていたこと、夢の中で幽霊の小西真由美に現象でも嫌なことを思い出さないように〈神眼〉の催眠をかけて、キスをしたことを隆史は二人に話して聞かせた。
見えるけれど、手はふれられない。
床にへたりこんでぼーっとしてしまっている小西真由美の幽霊の様子を見て、夢の中とはいえ、隆史の〈神眼〉で感度を上げられてキスされたなら、こうなってもしかたないと二人は思った。
「いや、眠ろうとしたら、あの風景とキスの快感がよみがえってくるように〈神眼〉で催眠をかけただけで、感度を上げたわけじゃない。こうなったのは二人の快感の記憶に共感してしまったんだろう」
「なんでこの幽霊の娘は裸なの?」
「陶酔が落ち着けば服を着た姿になってくれるはずだよ。夢の中でみんな裸だったじゃないか。それに以前にあらわれた時は清掃係の服装だった」
徐麗花は隆史の両目を背後から手で目隠しをして質問した。
本条恵美は「声が聞こえますか?」とそばでしゃがんで隆史から見えないように体で壁を作っておきながら声をかけたり、顔の目の前で手をひらひらと動かしてみた。
「ダメですね、目は開いているけど反応しません」
「二人だって陶酔してぐったりしたら、しばらくぼーっとしてるだろう。しばらくそっとしておこう」
隆史に言われても、本条恵美は隆史の前にあられもない姿でさらしておくわけにはいかないと思ってしまう。
「本当にキスだけですか?」
「二人とも媚薬を使ったことのない人がこれぐらい陶酔する快感を、俺とキスするとき感じているってことだ。とりあえず、小西さんの幽霊が夢の中に置き去りにならなくてよかった」
隆史の目隠し係を、徐麗花と本条恵美は交代した。
「隆史くん、じろじろ見ちゃいけません」徐麗花がタオルで隆史に目隠しをすることにした。

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