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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 318

限界突破。
檜垣一族の当主が命尽きるギリギリまで精力を高める欲情の発作について、本条恵美は聞かされているので、そうならないための方法ならと、隆史に許可を出した。
麗花は昨夜〈神眼〉の催眠で感度を上げられ、浴室で泣きながら身悶えまくり、隆史からバックで膣内射精されたが、それとはまたちがう隆史な不思議な性技があると聞いて興味を持った。
「眠っているような状態になるのですか?」
「ええ、夢をみている状態です。3分の眠りでも夢の中では何時間にも感じるようにできるそうです」
「それはすごい。3分間で何時間もデートできるかもしれないってことですね」
「麗花、催眠を使ったバーチャルデートとかバーチャルコンサートとか商売のことを考えてるかもしれないけど、大人数の集団催眠とか、かけるほうもきついから無理だよ」
さらに、隆史たちは気づいていないが、部屋に小西真由美の幽霊がそばで話を聞いていた。
夢枕に立つ、セックス中の女性にふれることで夢の中に入れたり、同調することができる。
これは幽霊の特権だと思っていたが、生きているこの隆史という人は、なんらかの方法でそれを実現することができるらしい。
その催眠中の寝てる三人のうち同調しやすい女性のどちらかにふれて、そばに立てば三人の夢の中に侵入できると小西真由美は考えた。
隆史は催眠の夢の中に侵入してきた幽霊を捕獲することに成功する。
憑依されたという怪談話はあれど、幽霊を捕獲して目を覚ますときに、一緒に夢から引きずり出すと何が起きるのか。
〈神眼〉で徐麗花と本条恵美を二人がけのソファーで腰を下ろしている状態で催眠で眠らせた。前のめりに倒れないように背もたれにもたれかけさせる。
その後、隆史自身も一人がけソファーに背中をあずけて目を閉じた。
二人の瞳に催眠をかけた時の二人の微細動の共通のリズムに合わせ、自分の眼球を振動させる。
ラジオの周波数を合わせてチューニングする感じ、と隆史は二人に列車内で説明したが、簡単に真似できることではない。
谷崎麗は一人ずつの同調はできるが、二人の夢と同時に同調するのは成功率がかなり下がる。
隆史はそれをすでにできるようになっていた。
三人に共通な夢の世界という話だったが、侵入した小西真由美は思わず「きれい」とつぶやいて立ち尽くしていた。
巨大な湖のような水面の上に足がつかないすれすれで浮かんでいる。
水面に青空と雲が鏡のように映りこみ、広々とした空の上に立っているような感じがする。
頬にそよ風がふれて涼しい。
遠くの水面は風でゆれているらしく、きらきらと日射しに反射している。
何年もホテルの室内から出られず、隆史に会ってから、殺害されたのと同じ雨の夜に少し離れた駅前な繁華街まで出られたが、基本的には雨の夜にホテルの周辺までしか出られなかった。
小西真由美の幽霊は美しく気持ち良い風景の中で、心が震えるほど感動していた。
小西真由美も全裸で浮かんでいるのだが、その背後に全裸の小太りの隆史が現れたのに声をかけられるまで気づかなかった。
「すげえきれいだな。これは君の夢なのか」
驚いて振り返る前に、隆史が小西真由美を背後から抱きしめた。
「前はきついことを言って悪かった。ここに来ればもしかしたら、まだ成仏してなきゃ会えるかもと思って来てみた」
背中に隆史の肌のぬくもりを感じる。
(ああ、私は誰かに優しく抱きしめられたかったんだ。それに、昼間の光の中でそよ風を感じたかったんたわ)

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