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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 314

「す、す、すいません、お客様がいるなんて思わなくて」かなりあわてた口調で言って泣きそうな顔をしている。
「気にしなくていいよ」
「でも、どうしよう、お客様に迷惑をかけてしまいました。フロントに連絡しないと」
そう言って内線でフロントに連絡を入れようとした清掃員の若い女性が「あれ、なんで、故障?」と言ってうろたえている。
「俺も受話器を取ってフロントに連絡しようとしたんだけどつながらなかったんだ。それにドアが従業員用のカードキーでも施錠されて空かなくなっていで、その娘がしくしく泣き出したんだよ」
隆史が自販機の缶のカフェオレを飲みながらフロントそばの待機スペースのソファーで話を続けた。
「停電とかあると一時的に内線やドアが使えなくなることがあるらしいって話だったけど、部屋の明かりはちゃんとついてたんだよ」
「ホテルの従業員の若い女性と隆史くんが、部屋に閉じ込められたってわけね」
徐麗花が聞いて、隆史がうなずいた。
「この部屋、怪奇現象が起きるって噂があるんですよ。こわい。どうしよう?」
「朝になれば内線使えるかもしれないし、トイレが使えないわけじゃないし、待つしかないかな」
隆史が泣いている清掃員の娘にそう言って泣き止むのを待っていた、
「俺ならドアをめっちゃ蹴って騒いでみますよ。廊下に人がいたら、ホテルの従業員が来るかもしれないじゃないですか」
「渉くん、警察に通報されるかも」
吉川雅美が渉に言って、その場の雰囲気がみんな笑ってなごんだ。
「どうして部屋に怪奇現象が起きるようになったのか、俺はその娘に聞いてみたんだよ」
ラブホテルに泊まった客が風俗嬢を部屋に呼んだ。呼ばれた風俗嬢をプレイ中にネクタイで首を絞めて殺して、お金を奪った客がそのお金で部屋の料金を払って逃げた。
「首を絞めながら、レイプしたらしくて、部屋のベッドの上にはその風俗嬢の死体が残されていたんらしいです。犯人の車も盗難車だったみたいで、駐車場の防犯カメラに車のナンバーが録画されてたけど犯人は今も捕まってないって噂なんです」
「て、この部屋に怪奇現象が起きるようになったってわけか」
「この部屋に泊まった人が幽霊を見たとか、うめき声をセックスしていて聞いたとか。それで、逃げようとしてフロントに連絡しても、お金を精算してもドアが開かなくなったりしたらしいです」
「誰もいないと思ったら俺がいたから、幽霊だと思ってあんなに青ざめていたんだね」
「電気を消し忘れていたり、部屋を散らかして帰るお客様はけっこういますから」
アルバイトで先月からホテルの清掃を始めて、すぐにその怪談話を聞かされたらしい。
「その人の携帯電話は使えなかったんですか?」
「恵美、いい質問だ。携帯電話でホテルのフロントに連絡できないかと思ったから、その娘にかけさせてる途中で、電話が鳴ったんだよ。非通知で」
部屋に閉じ込められたあと、携帯電話が非通知で鳴る。その電話に出ると、風俗嬢の声で「少し遅れていますけと、あと10分で部屋に到着します」って電話が切れる。そして10分後に、客室のドアが激しく叩かれる。
「こわい。あと10分したら幽霊が出るかも」
隆史がため息をついて、腕時計で時間を確認した。怯えているその若い清掃員に隆史は香水型の媚薬を吹きかけた。
「泣き止ませようと思ったんだよ。麗花も恵美も、なんか誤解してるだろ。その若い清掃員とセックスするつもりで媚薬を使ったわけじゃない」
「そうかしら?」
麗花は幽霊が出るかどうかよりも、若い清掃員に手を出したかのほうが気になるようだ。

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