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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 304

翌日、燕杏を隆史にあずける時に、小峰勝と月岡愛莉に仕事を引き続ぎしていたので、徐麗花は一年間だけ密入国の仕事の一時中止の指示を小峰勝に伝えた。
この指示がなければ、麗花の組織も暴力団と同様に密入国を行う反社会勢力として、国家の治安維持の名目で活動を監視され制限されていたはずである。徐麗花の組織は中立組織として、お互いに必要に応じて協力するという条件で、隆史の仲介によって特別待遇となるのだが、この夜はまだそうした状況にはなっていない。
隆史の仲介で特別待遇の本条恵美探偵事務所がすでにあり、本条恵美がたとえば浮気調査をしていて、証拠集めに盗撮・盗聴をしていても、また携帯電話を利用したインターネットサービスの会社に対して警察が内容を確認するのと同じように、情報提供を本条恵美は受けることができる。
燕杏を隆史がメイド喫茶のメイド店長にしてしまい組織幹部の仕事から実質的に引退させたことで、徐麗花の組織は犯罪シンジケートでありながら、日本では特別な協力結社として認定された。
闇カジノだろうが、会員制SMクラブの乱行パーティーだろうが、取り締まりされることはない。だからといって、あからさまに広告を出したりはしない。
銀座の高級クラブ〈パンドラ〉に来店している客はいわゆる名士と呼ばれる社会的地位がある人物たちだが、そこで噂を流したことで一般人は知らないがそれなりに地位がある人物たちの新たな社交場として、徐麗花の闇カジノや会員制クラブは使われることになった。
薬物の取引や使用は徐麗花の方針により御法度なのが特徴で、ジャンキーたちは徐麗花のところには出入りできず、芸能人でも徐麗花の組織の社交場を利用できる人物とできない人物で分けられ、ジャンキーの芸能人たちはマトリと警察に摘発されて、芸能界から引退させられた。
幻覚剤や大麻成分を含んだ蒸気タバコ用リキッドを密売していた暴力団や製造元の国から密輸していた多国籍メンバーの犯罪組織は影響を受けた。
徐麗花の組織と多国籍メンバーによる犯罪組織は日本では敵対関係となった。
国や地域ごと、もしくは徐一族のように血縁の後継者がボスになるマフィアなどの犯罪シンジケートと小さな犯罪組織が利害関係から手を結んだ多国籍メンバーによる犯罪組織の対立という構図は、日本では目立たなかったが世界ではすでにあった。

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