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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 303

「燕杏に檜垣家の湯治場を任せると、隆史くんが決めたのなら、私はそれに同意します」
徐麗花は隆史にはっきりと言った。
しばらくの間は移住希望者を日本に密入国させ、偽装結婚で国籍を得させるつもりだったが、これを中断して、日本での活動は隆史の宅配、闇カジノと風俗店、中華料理店だけの運営にして、一年間だけ様子をみることに麗花は決めた。
この決断は結果的には悪くなかった。日本の暴力団と組んで密入国をしていた者たちの取り締まりが3ヶ月後に行われたが、徐麗花の組織の構成員たちは一人も摘発されなかった。
他の海外の組織が摘発され、中国から日本に密入国するルートを持っているのは、徐麗花の組織だけになったのである。
これは日本に侵入するテロリストやスパイの密入国を防ぐために行われた捜査だった。
徐麗花と隆史が情事を楽しんでいる間にも、世界の情勢を天秤にたとえるなら常に揺れている。
徐麗花の組織であれ、その世界の情勢の流れの中にある。隆史からの要望で、燕杏を実際は幹部として組織の活動から抜けさせるために、麗花が組織の方針として密入国を一時的に中止したことで、摘発を免れた。
日本の暴力団と武器や違法薬物の取引があった海外の犯罪組織は、徐麗花の直感の鋭さや情報収集による判断力を「悪魔のウルフアイズは健在といったところだな」と苦笑した。
密入国の取り締まりの結果、日本の暴力団はまたひとつ資金源を失い、また海外からの密入国者を使っていた風俗店の営業もうまく回らなくなった。
まして、海外から違法薬物を密輸してくることや拳銃などの武器の密輸の資金に使うよりも、その資金を元手に、別の資金稼ぎをしなければならなくなった。日本の暴力団は、海外の犯罪組織の取引に応じる余裕がなくなってしまった。
徐麗花のデリバリーヘルスは、日本人の風俗嬢のみを使っており、密入国者を働かせてはいなかった。
そのため、暴力団の運営する風俗店のように手入れが入る前に閉店する必要がなかった。
隆史とベッドで話しているときには徐麗花もこうしたことが予想できていたわけではないが、隆史のアドバイスは結果としては役立ったといえる。

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