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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 4

大学に進学した瑶子は一人暮らしを始め、仕送りで実家に負担をあまりかけたくないと、近所のファミレスでアルバイトを始めた。
終電のあと深夜に来る客の一人が隆史で、店の奥の席が気に入っているようで、その席が空いていないと隆史は帰ってしまう。
(変な客、帰るから近所の人なんだろうけど、気持ち悪い感じ、なんかじろじろ見てくるし)
店員の瑶子を狙って隆史は店に通っていたのだと、あとで聞かされた。
瑶子が仕事を終えて、早朝、アパートに帰る途中に公園のベンチでミルクティーを飲んでぼーっと休んでいると、隆史がにやにやしながら近づいてきた。
「いつもそこの自動販売機でそれ買ってるよね。それ、好きなの?」
瑶子が常連客なので、内心ではめんどくさいと思いながら「ミルクティーが好きなんですよ」
と言って作り笑いをすると、隆史は自分の名字を教えて「じゃあ、またね」とその日はあっさり立ち去って行った。
瑶子が深夜にアルバイトをしていた日の朝に、自販機でミルクティーを買ったらしい隆史が手渡すために待っているようになった。手渡すと、すぐに立ち去る。
(未開封だし、もらっちゃお。ちょっとへんなおじさんだけど、親切な人なのかも)
それが一年近く続いた。
瑶子は隆史のモノをしゃぶりながら、なぜかその頃のミルクティーの味を思い浮かべていた。
隆史を早朝ではなく夕方に大学から帰ったとき、瑶子のアパートの前で倒れているのを見かけて驚いた。
「大丈夫ですか、き、救急車を呼びますね」
そう言ってしゃがみこんだ瑶子の手首を隆史はつかんだ。
「気絶してただけだから、ちょっと休めば大丈夫だから」
顔色の悪い隆史がそう言ったけれど、気になって、瑶子は自分の部屋に隆史を上がらせて休ませることにした。
「さぶとんを枕にして、少し横になって休んで」
「ありがとう」
隆史は瑶子に言われるままに和室のワンルームの部屋におとなしく寝そぺった。
その日は十五分ほどおとなしく休んで隆史は帰った。
瑶子は公園で仕事が終わったあと隆史に一時間ほどベンチで話を聞いてもらうようになった。瑶子はその時間が少し楽しみになった。
隆史と体の関係を持ったのは一度だけ。
瑶子が彼氏にふられて、ひどく酔って帰った十二月の夜のことだった。瑶子が公園のベンチで泣いていて、それを見かけた隆史がミルクティーをさしだし泣きじゃくる瑶子の隣に黙って座っていた。
「同じサークルの別の娘にも先輩は手を出してたんです。問い詰めたら、うるせえなって怒鳴られて、私、居酒屋においてけぼりにされちゃいました」
「そうか、ひどい彼氏だね」
「もうあんな奴、彼氏じゃないれすからぁ」
瑶子はそう言って隆史の差しだしたホットのミルクティーをひとくち、ふたくちと、こくこくと小さく喉を鳴らして飲んだ。
隆史が目を細めて瑶子の様子を観察していた。

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