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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 298

隆史はあえて〈神眼〉の催眠を解き、麗花の愛撫に身をゆだね、たまに麗花の欲情の火種を消さないように愛撫するだけにしている。
自分から積極的に相手を愛撫するよりも、自分ではどうにもできない快感に身をゆだねている状態やプライドを捨てた状況に麗花は悦びを感じやすいと気づかせるためにあえて、隆史は麗花にさせたいようにさせてみている。
麗花からすれば、隆史以外に自分から積極的に奉仕をするように愛撫することも絶対にしたくない、裸の体にふれさせることなんて許さない、と思っているのは隆史にはわかっている。
麗花と本条恵美を二人一緒に、または燕杏を指導係で麗花に教えさせることも隆史は考えていたが、プライドの高い麗花はそれをまだ許さない。
自分が隆史を夢中にさせるほどのテクニシャンではないことを自覚させないと、麗花は変われない。
何であれ習うということは自分のプライドを捨てることである。
自分というイメージの殻にこもって受け入れられるところだけを許容して、受け入れがたいところは拒むということでは、その人自身は何も変われない。たしかに自分を捨てるということは不安なことではある。
ならう、という言葉には「習う」の書き方のほかに「倣う」という字をあてることがある。
ならうとは、まずまねること、模倣することだからである。
10歳で谷崎麗は、谷崎綾子や谷崎初音の性行為をこっそりのぞき、模倣することでフェラチオをおぼえた。
3Pをするのは嫌だというのは、セックスのテクニックを身につけるには損をしている。相手を独占したい、自分と恋人だけの時間だと思える安心感はあるが、自分のやりかたがまだ定まっていない不安定な状況から抜け出すには、まねをするのが早い。
3Pをしたことがないという人は、相手の愛撫のふれかたや挿入前までの時間のかけかたやそのあとのすごしかたなどを、何度もセックスをしてなじんでいくようにまなぶ。
だが、忙しい徐麗花には隆史を連れて歩く以外にはなじむほどセックスする機会がない。
かつて谷崎初音にしたように麗花を亀甲縛りにして自由を奪い、拘束して生きた精巧なラブドールのように扱うか〈神眼〉の催眠で金縛りにして犯しまくってしまうことも今の隆史にはできる。
(でもなぁ、麗花に変わった性癖をつけたら、燕杏が激怒するだろうし。麗花本人がよければいいってわけにもいかないからなぁ)
隆史はそう思いながら、麗花の頬をそっと撫で「キスしよう」と誘い唇を重ねた。
頬を撫でてからキスをするのは隆史のキスの合図。これは他の愛人たちとキスする時も隆史はわざとそうしている。
キスの前に頬を撫でない相手とキスをしたら、なんとなくちがうと隆史の愛人たちは違和感を感じる。隆史のやりかたでセックスして興奮する愛人たちは違和感を感じるほど欲情の火種が消えていく。
麗花にも隆史は他の愛人と同じように平等にセックスしている。
徐麗花だからと特別扱いはしない。

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