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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 281

「檜垣家は日本のオーナー」という怪しげな噂があり、噂では何代にも渡って莫大な財力で政治家や資本家を支え続けているので特別扱いなのだという。
噂に聞いていた謎の人物の檜垣隆史に、燕杏が直接会いに行き協力を要請したことから、小峰勝や月岡愛莉は隆史と知り合うことになった。
檜垣隆史は、徐麗花の組織の幹部だった鄭虎がひそかに作り、手下として金を巻き上げていた犯罪グループを、徐麗花に潰すように話をしたらしい。
警察では動きが遅くて役に立たないから、と。
檜垣隆史の暮らす別荘に、犯罪グループから八神渉が雇われて侵入した。
富士の樹海の中にある隆史の別荘へのルートは、徐麗花の組織が仕切っている運び屋、といっても運ぶものは違法薬物ではなく、日用品や食材などで、樹海に踏み込み運び込む元暴力団組員たちがルートを把握しており、そこに八神渉がまぎれて別荘に来れたのは、徐麗花の組織の手落ちだと隆史に言われた徐麗花は、燕杏に指示を出して犯罪グループの資金源の闇カジノや風俗店を強奪した。
その流れで裏切り者の組織幹部の鄭虎が徐麗花に始末され、鄭虎の手下で犯罪グループのリーダー田中稔は、隆史と本条恵美がマトリに情報を流して逮捕させた。
この組織内部のごたごたがなければ、そして檜垣隆史が燕杏を専属メイドにすることだけで、燕杏と小峰勝が村山綾乃を月岡愛莉にボスの徐麗花に無断ですりかえて命を助けたことは不問とするように、隆史が口添えしてくれてなければ、小峰勝も村山綾乃も徐麗花に組織の掟破りとして始末されていた。
燕杏が本当は男性だが、性遺伝子の生まれつきの異常と幼少期にスズメバチに刺されステロイドを投与されて九死に一生を得たが副作用が重なり、股間の性器以外は女体化していることを、小峰勝と月岡愛莉は知っていた。
檜垣隆史の専属メイド、つまり牝奴隷の役目にされるという、燕杏が屈辱的な仕打ちを受けたのは、燕杏が自分の身を犠牲にして、自分たちを助けてくれたのだと小峰勝は思っている。
檜垣隆史が女性だと思っていた燕杏が、本当は男性だと気づいたら、何かトラブルが起きないか、小峰勝はかなり気になっていた。
だが、燕杏は隆史と旅行に同行するまでは、うまくだましきったらしい。
体の秘密は誰にも、檜垣隆史にも言わないようにと二人は燕杏から言い渡されていた。
檜垣隆史から「お前たちはみんなで俺をだましたのか」と追及されたら、徐麗花に取りなしてもらうつもりだと、燕杏は微笑を浮かべていた。
「もう、徐麗花様には相談して了承をもらっているから、小峰勝は心配しなくても大丈夫だ」
それでも旅行から戻ってきた檜垣隆史から、燕杏の体の秘密を追及されるかもしれないと、小峰勝は考えていたのだが、徐麗花が隆史に会うために来日したので、小峰勝からは隆史には余計なことを言わないで、徐麗花にゆだねておこうと思っていた。
まさか隆史が、燕杏に婚約者をあてがい、燕杏を組織に戻さないで湯治場で新婚生活をさせると言い出すとは、徐麗花も予想していなかったのだろう。
徐麗花にとって、燕杏はただのボディーガードではなく、参謀ともいえる片腕のような人物である。
檜垣隆史という権力者だが謎だらけの人物に、徐麗花が大切な燕杏を接近させた理由までは、小峰勝にはわからない。
燕杏が男性だとわかったので、それを利用して徐麗花から燕杏を奪ったとしたら、檜垣隆史はだまされたことに対して報復したともとれる。
だか、檜垣隆史が狙って燕杏を婚約させたのではないのは、徐麗花との対話からもわかった。
徐麗花が燕杏を檜垣隆史に簡単に奪われるとは思えない。隆史にあずけるとは言ったが、ゆずるとは徐麗花は言っていなかった。

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