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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 279

「雅美、やべえかも……雅美だけでもなんとか逃がしてもらえませんか?」
席を立った八神渉が、自分のせいで徐麗花がいきなり登場するサプライズ企画がだいなしになったから責任を問われると思い、本条恵美に小声で泣きついてきた。
「大丈夫、隆史さんがうまくやるわ」
本条恵美は八神渉にそう言って、微笑を浮かべた。
媚薬を使われて虜にされた女がどれだけ隆史に惚れてしまうか、それを恵美は実体験から知っている。それに今回の旅で先代当主の記憶操作から解放されて〈神眼〉の技も使えるようになったと恵美に隆史は、帰りの列車の中で話していた。
徐麗花と直接二人きりになれば、隆史が口での交渉がいくら下手でも、もう関係ない。
「隆史さんは今夜はVIPルームに宿泊するとのことなので、三人は明日のご予定に問題なければ、こちらでホテルの部屋を用意いたします」
「私は事務所に帰ります。明日の昼食の時間にここに来ればいいですね」
「午前11時とのことです。あとスマホは電源オフにしてるけど余計な心配はするな、と隆史さんからの伝言です」
本条恵美は、徐麗花に隆史を連れていかれた感じもして、ちょっと嫌だったが我慢して、隆史がうまく徐麗花を丸めこんでもらうしかないと思い、タクシーで探偵事務所に帰ってきた。
八神渉と彼女の吉川雅美は小峰勝の手配したビジネスホテルに宿泊することになった。
「燕杏に結婚相手を見つけてしまうなんて、本当に隆史さんは、いつも想定外のことをする人ね」
月岡愛莉が小峰勝に言った。
「いや、今回は隆史さんが狙って仕掛けたことじゃないんだろうな。燕杏と看板娘が知り合ってすぐに婚約まで話がすすむなんて、隆史さんも思ってなかったんだろう」
小峰勝は月岡愛莉の淹れた珈琲を飲みながら〈慶龍飯店〉で話している。小峰勝たちは今夜は徹夜で待機である。
「あなた、夜中の3時になったら交代で朝7時まで仮眠して。私が先に仮眠させてもらうわ」
「悪いな、そうさせてもらうよ。八神渉じゃないけど、さすがに俺も大物ふたりの相手は緊張する」
小峰勝は闇カジノと〈慶龍飯店〉を、月岡愛莉は風俗店を燕杏から任されているが、燕杏が寿退社ではないが隆史の命令よって、徐麗花の組織から身を引けば、二人で燕杏の任されていた仕事をこなしていかなくてはならない。徐麗花が日本に来ている間のボディーガードは小峰勝が代理で行っている。

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