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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 272

どちらにしても、燕杏が隆史のそばから離れて暮らすことは、任務を遂行するためには適した行動ではない。
本条恵美も隆史がどう答えるのか、緊張しながら、黙って隆史の顔を見つめていた。
「燕杏が徐麗花のボディーガードだったのは、俺も知ってるよ。俺のメイドとしての世話係の他に警護も命じられているんじゃないか?」
「そこまでわかっていて、私に湯治場に残って待てと命じたということは、任務を放棄しろというのと同じです。また徐麗花様の気づかいを拒否したことになるのではありませんか?」
「俺は燕杏にとって結婚して初音と暮らすことは、とても大切なことだと思ってるんだ。俺を心配してくれてるボディーガードなら、燕杏の隣にいるだろう。もし燕杏が暗殺者だったとしても、俺は殺せない。恵美を連れて歩いているときは、な」
燕杏が隣にいる本条恵美を顔を見合せた。
(なるほど、だから燕杏と私をつれて隆史はこんな山奥まで旅行に来たのね)
と本条恵美は納得した。
別荘にいる隆史の腕利きのメイド氷川奏がついてくるのを断ったのは、隆史の護衛役が多すぎれば、燕杏が暗殺者なら、不利と考えて実行しないと考えたのだろう。
「今はボディーガードですが、徐麗花様の逆鱗に隆史様がふれて、抹殺指令を組織全体に命じたら、私は隆史様の敵になります。だから、今のうちに私を遠ざけておくのですか?」
「遠ざけたわけじゃない。初音や綾子さん、あと俺の友達の八神くん、みんな俺には大切だから、燕杏に任せる。それにここは檜垣家にとって大切な場所だから、燕杏が初音と一緒に守ってくれ」
(隆史さんが徐麗花の逆鱗にふれる?)
本条恵美はどういうことかわからない。
隆史が以前に徐麗花の処女を奪ったので、徐麗花の家では処女は夫となる男に捧げる掟があるため、結婚してほしいと徐麗花は何度も隆史に申し入れているのだった。
徐麗花は隆史の愛人ではなく本妻として迎えてほしいのに、隆史が私以外に本妻にしたい女がいたら報告せよ、と命じられている。
「みんな大事な俺の嫁」といつもの隆史の口癖は、徐麗花に報告していないが、それを聞いたら徐麗花が激怒する可能性はかなりある。
「それは、隆史さんのほうが女心ってやつをなめてるんじゃない?」
麗が燕杏の説明を聞いて隆史に言った。
「自分のボディーガードの人を隆史さんを心配してつけるなんて、かなり愛されてますよね」
初音が本条恵美に話しかけた。
「隆史様、どうして手を出す前に、よく確認なさらなかったのですか?」
綾子にまで隆史は言われ、困った顔つきで燕杏の顔を見つめた。

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