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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 270

その日の夜、夕食で隆史の掘ってきた天然の百合根の料理や山菜などの料理などを食べたあと、全員で話し合いが行われた。
「……というわけで、燕杏と初音は婚約ということで俺が徐麗花と話をつけるまで、燕杏は俺の専属メイドとして、今の麗のカフェを引き継いで、メイド喫茶をして待っててくれ」
初音と燕杏が顔を見合せたあと「わかりました」と燕杏が隆史に即答した。
「初音も撮影スタジオが暇なときは、燕杏の手伝いをするんだぞ。おそろいのメイド服はあとで送るからな」
「はい」
初音も微笑しながら答えた。
燕杏と離れて暮らしてもいいとは言ったが、帰ってしまってしばらく会えないと思うと、かなりさみしかったのも本音だった。
だから隆史の提案でメイド服を着るぐらい、着物を着るのと変わらないし、燕杏とまだしばらくは一緒にいられると思い、初音はほっとしていた。
「麗は、俺のお妾さんになるわけだが、お妾さんになる前から檜垣家で援助していたから、変わることは谷崎家の仕事とは少し離れて、世間知らずにならないように、社会勉強をしてもらう。麗は燕杏と初音にカフェのいろんなことを引き継いだら、本条恵美探偵事務所の助手として任命するので、しっかりがんばるように」
「本条さん、よろしくお願いします」
「こちらこそ、麗さんに来てもらえて助かります。よろしくお願いします」
二人は正座で頭を下げあって、しっかりと挨拶していた。
「さて、麗が湯治場から離れると、車を運転して宿泊客を送迎したり、ふもとの町で生活に必要な品物を購入したりする仕事は誰がするのかっていう心配がある」
麗が運転免許を取得して運転する前は、たとえば初音と麗が高校生までは通学に送迎のタクシーが契約されていた。そのタクシー会社のタクシーで用事を済ますということをしていた。
「麗の愛車のハイエースを運転できて、用事を頼んでも信頼できる移住者を二人、この湯治場の住み込み従業員として雇うことにする。古民家をその二人の住み込みのために一軒使わせてもらっても大丈夫かな?」
「それなら、お客様用のコテージにしてある古民家を一軒使います」
谷崎綾子が隆史に返答した。
八神渉と吉川雅美。
同棲中の結婚直前の二人。
隆史の「友達」の八神渉としっかり者の恋人の吉川雅美に、住み込みで綾子の手伝いをする仕事を頼んでみるということらしい。
住居は古民家コテージ、食事は綾子や初音と一緒で良ければ無料で提供。
給与が綾子から毎月支払われる。
本条恵美は、八神渉が隆史の別荘に乗り込んで、返り討ちにされた件も八神渉本人から聞いて知っている。また、犯罪グループが吉川雅美を拉致しかけたのを阻止した。八神渉と吉川雅美が身を隠すために隆史が高級ホテルのスイートルームを用意したことを思い出していた。
「綾子さんに苦労をかけっぱなしだけど、二人に仕事を教えて、手が空くようになったら、麗の生活の様子を見るために旅行のつもりで来て下さい」
隆史がそう言ってぺこりと綾子に頭を下げた。
「そうですね。隆史様と麗の赤ちゃんができたら、すぐにあやしに行きます」
綾子にそう言われた隆史は頭をかいてから
「うん。まあ、その時はよろしく」と言って麗のほうをちらっと見て、すぐに目をそらした。
麗がじーっと隆史を見つめている。

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