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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 269

(まったく、もう、やったばっかりの愛人つれてきて、あたしには手を出さないくせに。隆史さんのいじわる!)
それでも、綾子から谷崎家から檜垣家に愛妾として嫁ぐのは、初音ではなく麗に決まって、隆史のためにメイド喫茶を開店する計画もある。
檜垣家の湯治場で待ち続けなくても隆史に会えるようになるし、自分以外の他の愛人に妬いていたらきりがないと、本条恵美には変わらない態度で対応していた。
隆史には、ちょっと文句をつけたい気分ではあるが文句を言ったら、かまってとおねだりして甘えてるみたいに思われそうなので、あえて言わずに、にらんで、機嫌悪いですよ、とアピールしてみた。
「隆史さん、新婚の人妻だからってあとで初音を寝取ったりしたらダメだからね。不倫になっちゃうから。燕杏さんは拳法を使うから本気で怒ったら北斗百裂拳されたり、スタンドとか覚醒して攻撃されちゃうよ」
「てめーはおれを怒らせた、ってスタープラチナで殴られたら再起不能だな」
隆史はコーラを飲みながら、カフェのお客用に置いてあるマンガ本の本棚をちらっと見た。
「燕杏ならありそうだな」
「そうそう、ダメですよぉ」
谷崎麗が思わず怒ったふりを続けきれずに笑顔で隆史に言った。
本条恵美は隆史のちらっと見たマンガ本を持ってきて読み始めた。
麗はひまつぶしにカフェのマンガは全巻読んでしまったらしい。
本条恵美は隆史がマンガを読むのを知らなかった。
隆史はマンガも読むし、エロマンガ家の愛人がいるし、携帯ゲームをやるだけでなく資金提供して制作してみたりもしている。
カフェにあるマンガ本は隆史が選んで古民家をカフェに改装するときに業者に運ばせた。麗は隆史からのプレゼントだと思い全巻熟読しているし、初音もカフェに来て全部読んだ。
本条恵美はマンガを今まで読まなかったが、読んでみたらかなりおもしろかった。
「あたしがここを離れたら、このカフェは綾子さんと初音がやってもいいんだけど、あの二人は厨房とか撮影スタジオやってるし、閉めるしかないかな」
「燕杏がここに残って喫茶店をやればいい」
隆史はそう言った。
「あの人になら安心して任せられるけど、やってくれるのかな?」
「燕杏を単身赴任にはさせない。どうせ初音が仕事をさぼって結局は、燕杏のところに会いに行くのはわかってるから、燕杏を置いておいたほうが初音はあちこち出かけないはずだ」
隆史はコーラを飲みながら、麗が出してきたフライドポテトをつまんで言った。
「隆史さんもやっぱりそう思ったんだね」
「ここはメイド喫茶1号店にして、燕杏には俺のメイドとして住み込みで働いてもらう。だから、燕杏はここに置いて帰る。そのかわり、一週間か二週間ぐらい燕杏にホットケーキのレシピとかをひきついでから出てこいよ。出てきたら銀座のクラブでメイド喫茶の経営のコツを習いに行くんだ。マンションの部屋はいつでも入れるようにしておくから」
「隆史さん、島田梨紗子さんと本田綾さんの〈パンドラ〉に麗さんをあずけるんですか?」
本条恵美は潜入捜査で〈パンドラ〉で体験入店や裏バイトの援助交際をしたことがある。
「まずいかな?」
隆史が本条恵美に言った。
「接客業の基本はしっかり習えるでしょうし、従業員の管理も学べるでしょう。でも、かなり厳しく指導されるかもしれませんよ」
「そうなの?」
本条恵美が真顔で麗にうなずいた。
「隆史さんに捕まる直前に私も〈パンドラ〉に潜入して働いてみましたから」
「えーっ、隆史さん、私が行っても大丈夫?」
「あとは女性が生活で困ったときに、カウンセリングしたり、相談を受けていろいろ一緒に国の制度の申請をしたりする仕事の手伝いで、聖心サポートセンターというところでも、接客を習えるかも」
「隆史さん、倉持志織さんに麗さんをあずけるおつもりですか?」
「うーん、だめか?」
「ダメではないと思いますけど、ちょっとちがうような気がします」
宗教に勧誘されてすぐに信者になりそう、とはさすがに恵美は思っていても言えない。
「あの、隆史さん、麗さんがお店を始めるためにいろいろ場所を探したりから始めるんでしょう。その間に麗さんは、私の助手として仕事を手伝ってもらうわけにはいきませんか?」
「さすがに恵美も一人じゃ大変か?」
「仕事の依頼を一人だと受けきれません」
「麗、どうする?」
探偵の助手になるかいきなり隆史に質問され、麗が本条恵美に「あたしで役に立てそう?」と言ったので「もちろん!」と恵美がにっこり笑った。

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