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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 265

燕杏の縁談話から自分の結婚をせがまれ、断れば燕杏の結婚は認めないとごねられたら、破談の原因は隆史になってしまう。
「恵美、どうしたらいいと思う?」
本条恵美はどうしたらいいか思いつかない。
(私だって隆史さんと結婚するチャンスがあったら逃したくないから、ごねるぐらいはするかも)
「ところで、五日間、山に入って何をしていたんですか?」
燕杏が隆史に質問した。
「樹海にはない薬の材料があるから。あと百合根も掘ってきたから、明日あたり綾子さんが料理してくれるだろうから、みんなで食べられるはずだ」
食用のユリ根は、畑に植えつけるまで3年、さらに植えつけてから収穫するまで3年かかる。また、デンプンが糖分に変わるのを待つため、収穫してから3ヶ月間寝かせる。生産地は北海道か中心でそのほとんどを栽培している。
生薬の「百合(ビャクゴウ)」としても用いられ、漢方薬にも使われている。
天然ものが貴重品なのは猪が食べてしまうから、猪に食べられない傾斜の険しい場所などにあるため。それを隆史は掘ってきたらしい。
すべての百合根が食用に向いているわけではなくオニユリ、コオニユリ、ヤマユリが適している。他は苦味や毒かある品種もある。
「俺は樹海にある別荘と街で暮らすほうが便利だ。先代当主の雅樹みたいにここで暮らすのもいいかと思って、山に行ってみたんだけど。たしかに水と空気はすごくいいけどな」
「あたしもここから離れて隆史さんの別荘で、メイド服を着て暮らしたほうがいい?」
「ここにいてもいいし、喫茶店でもやりながら街で暮らしてみるのもいいんじゃないか」
別荘には氷川奏と中島玲香が暮らしていて、レズビアンの恋人たちなので、と隆史に説明されて、別荘暮らしを谷崎麗はあきらめた。
「隆史さん、その徐麗花って人と結婚しないで初音と燕杏さんの結婚を説得できそうなの?」
「わからないけど、やるしかない」
「龍之介さんみたいに燕杏さんをお薬で仮死状態にして、催眠をかけたお医者さんに誤診させて死んだたことにする?」
「それはやめておこう。燕杏は日本に戸籍があるのかもわからないから」
「初音は、国際結婚して燕杏さんと海外暮らしするのか。うん、いいかもね」
「いや、この檜垣家の湯治場を維持するから初音はここで暮らすつもりだって言ってた。夫は単身赴任です、みたいな感じ」
「まあ、初音がついて行っても足手まといかな。燕杏さんの本業は、本条さんから聞いたけど徐麗花って人のボディーガードでしょう?」
「今は俺の専属のメイドさん」
「隆史さんにはあたしがついて行くから、どうしてもメイドさんがいいの?」
かつて愛人の椎名瑶子が大学生の頃に、メイド服のようなエプロンと制服のファミレスで働いていたのを、隆史は店に通ってながめていた。その恋の思い出が忘れられず、メイド服の女性をながめている。だから、メイド好きとは少しちがう。
「隆史さん、都会にはメイド喫茶っていうのがあるんでしょう。あたし、隆史さんのメイド喫茶を経営しようかな。おかえりなさいませ、御主人様、カフェオレにおいしくなる魔法をかけますねぇ、萌え萌え、きゅん!」
「声優さんみたいだな、すごいぞ、麗。そんなアニメ声が出せるのか!」
「珈琲のほうじゃなくて、感心するのはそこなの?」
谷崎麗はため息をついて肩をすくめた。

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