PiPi's World 投稿小説

媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

の最初へ
 261
 263
の最後へ

媚薬の罠 263

谷崎綾子は初音と燕杏の縁談話を隆史に持ちかけた。
燕杏を初音が気に入ったので、谷崎家の後継者を産むために婿として迎え入れたい。
そのかわりに麗を隆史に献上するという交換条件で、燕杏を谷崎家に婿としてもらえないか、と。
燕杏は檜垣家に献上されて嫁いできた妾ではなくて、徐麗花というお金持ちからあずかってるだけで、隆史の好き勝手にはできないこと。
「でもまあ、燕杏が初音との結婚を望んでいるなら、俺が応援しないわけにはいかないよな」
隆史は腕組みをして考えたあと、綾子にそう答えた。
「その徐麗花という人に隆史様から、この縁談を許していただけるように、話をまとめていただけませんか?」
谷崎綾子に隆史は頼まれてしまった。
谷崎家の後継者問題で、初音と麗しか子を産める女性はおらず、この二人に子が授からなかったら、檜垣家の後継者から外された子を養子に迎え入れたいという綾子の願い出た提案を隆史は、麗が娘を産んだら連れて帰ってもいいと言った。
「他の女が産んだ子は、壊れたりしてないのなら、産んだ女に育てさせたい。もしも、母親が壊れていて、檜垣家当主になれる体質ではない子がいたら、谷崎家で育て上げてほしい」
隆史自身の母親が心が壊れていたが、後継者だったので捨てられなかったが、後継者の試練で殺されているか、児童養護施設に親のない子としてあずけられる。
隆史が関係を持つ女性を壊さないように気を使っているのは、そうした事情も把握しているからである。
母親が壊れておらず、後継者ではない子と一緒に母子家庭として暮らすことも、檜垣家当主ではない別の男性と再婚することも許して檜垣家が必要があれば援助するつもりだと、隆史は綾子に話した。
(経済力でいえば日本一の安定が保証されている檜垣家から再婚して縁を切る女はいるのかしら。それに隆史様とのセックスよりも他の男とのセックスを比べてしまったら、離れられなくなると思う。初音は犯されてないから、他の男を選んだけれど、他のお妾さんは離れられなくなってしまうのでは?)
谷崎綾子は隆史の話を聞いていて、そう思った。
「もしも、その徐麗花さんが燕杏さんの結婚を許さなかったとしたら、この縁談は破談になってしまいますが、そのあと初音のことを、どうなされるおつもりですか?」
「そこも悩みどころなんだよ。他の男、それも見た目は女性化した体だけど、性格はいい燕杏のことが好きなのをわかっているのに、俺の愛人に強引にしたら、初音が悩んで病んでしまったりしそうだから」
「その時は初音のことはあきらめて下さい。初音は愛しい燕杏さんと心中しますから」
「おいおい、そんなもったいない話があってたまるか。そんなに初音は燕杏に惚れてるのか?」
「そのようです。ですから、谷崎家の滅亡の危機を救うと思って善処願います」
燕杏は自分よりもモテると、隆史は思っている。
男性だとわかれば、かなりの美形だから見た目だけで惚れる女性は山ほどいるだろう。
燕杏はもともと男性の小峰勝のことが好きで、ゲイの傾向があると隆史は把握している。初音はその燕杏をどうやって結婚するように誘ったのか。
谷崎綾子は燕杏がゲイの傾向があるとは知らないようだったので、隆史はあえて燕杏の性的な傾向の話はしないことにした。
谷崎綾子が反対すれば、初音は燕杏と駆け落ちしなければならなくなるし、初音が思い詰めたら、本当に心中ぐらいやってのける気の強さはある。

SNSでこの小説を紹介

レイプの他のリレー小説

こちらから小説を探す