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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 259

燕杏は落とし前をつけるため殺されず、娼館で借金を負わされ上海マフィアに飼われることになった。
完全に女装をした男娼になった。
「生き抜くために客を相手にセックスする日々を三年過ごした頃、噂を聞きつけた徐麗花が上海マフィアから私を買い取りスカウトしてくれました」
それならセックス嫌いになってもしかたない、と初音は思った。
小峰勝、日本人の元警察官の男がフィリピンで犯罪組織から金を奪い、貧民窟で配って逃げた。犯罪組織と敵対する徐麗花はこの男を保護した。小峰勝は燕杏の手下となり、また燕杏の親友となった。
小峰勝が幼なじみの危機に燕杏を巻き込んで、牝奴隷の人豚のすりかえを行った。小峰勝と戸籍を奪われた日本人女性の海外逃亡を燕杏は手伝った。
「あの一夜のことは忘れられない思い出です。しかし、私は失恋しました」
そして現在は檜垣隆史の専属メイドとして派遣されているところまで燕杏は話をした。
自分は犯罪組織に関係する人物だと燕杏は話した。
檜垣家の当主の隆史なら、どんな話が出てきても不思議はないと初音は燕杏に話した。
檜垣一族は日本では莫大な資産を持つ最強の暗殺集団とされているけれど、実際はひとりだけ。あとは愛妾たちが当主に仕えて働いてきた歴史がある。
「この温泉村も檜垣家の資金提供で維持されています。また、私たち3人の生活費もそうです。あなたがメイドとして隆史さんに仕えているのと似た立場ですが、私たちは自分たちが望んで檜垣家の湯治場を守っています。本当に嫌なら命がけで逃げることもできるでしょう。谷崎龍之介は自分を死んだことにして雅樹様の恋人として生き、そして檜垣家の湯治場を受け継ぐ娘の私と麗を残しました」
「私の望みですか?」
「そうです。私は好きな人の子供を産み育て、どんなに疲れた人でも、いつでも帰ってこれるように、この場所を守って生きていくのが望みです」
「ああ、今の私は何もない。そう感じるのは疲れているのかもしれません」
「隆史さんに仕えているあいだに、自分の望みについて考えてみるのもよろしいかと思います。いろいろなことを考えるには、静かな静かでいい場所だと思いませんか?」
「そうですね」
初音が村を散歩しながら燕杏の話を聞き出して、さらに自分を孕ませてほしいと告白をして、麗と本条恵美のいる古民家に戻ってきた。
「隆史さんに頼まれた燕杏さんの調教は中止します」
戻ってきた初音はそう言い切った。
「初音、どういうことか説明して」
谷崎麗が初音の表情に微笑がない真顔だったので、これは本気の顔つきだとわかり話を聞くことにした。
「燕杏さん、セックス嫌いの理由を二人に話してもよろしいですか?」
「ええ、かまいませんよ」
本条恵美は燕杏の娼館で働かされていた過去を知らなかったので、それはさすがに嫌になるかもしれないと納得してしまった。
谷崎麗に「燕杏さんには少し考える猶予が必要だと私は思う。隆史さんに交渉したいの」と初音は言った。
「あたしは正直、セックス嫌いな人に催眠で凌辱する意味はないと思うからいいんだけど、問題は綾子さんだな」
「そうなのよ。隆史さんの命令に絶対服従って考えかたの人だから。隆史さんは話せば、ちゃんと聞いて考えてくれそうだけど……それでね………………これで、どうかしら?」
途中、小声で初音は麗に耳打ちした。
「それなら綾子さんも納得しそうだけど、そうなるとあとは燕杏さんがどうしたいか、って話だよね」
谷崎麗が燕杏の顔を見つめた。
「でも、催眠で強制したりするのは絶対にダメだから。わかった?」
「わかってるよ、そのくらい。なるほど、トラブルになったらすぐに来なさいって、こういうことか!」
本条恵美は初音の提案で、二人の特訓、いや調教が中止になったのはわかった。
ただし、谷崎綾子を納得させる交換条件については小声で初音が話したので聞き取れなかった。
初音を孕ませることを交換条件に、谷崎綾子と交渉して協力してもらおうとしているのを、燕杏は話の流れから察していた。
「隆史さんを騙すのも止めておきましょう。小細工しても見破るでしょうから」

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