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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 258

「麗は隆史さんのことを10歳からずっと惚れていて、いざとなったら、私や綾子さんに湯治場を任せて自分は隆史さんの暮らす街に出るぐらいなことはすると思います」
「初音さんはここでずっと暮らすつもりですか?」
「もしも綾子さんが亡くなったら、私が谷崎家の後継者となります。私のあとは、私が産んだ子供か、麗の産んだ子供が跡継ぎとなるでしょう。私や麗は檜垣家の後継者となる男子を産むことはありません。谷崎家は女子だけを、女性ひとりにつき子供を一人だけ産み続けてきた特別な体質の一族なのです」
「隆史様は檜垣の当主は妊娠させにくい体質なのだと言っていました。麗さんが隆史様の娘を産めず、初音さんも妊娠しなかったとしたら、谷崎家はどうなりますか?」
「途絶えてしまいます。湯治場の管理や整備だけならばどこかの温泉宿の経営者に隆史さんが頼めば維持できるでしょうが、檜垣の家に献上された愛妾たちの相談役や当主様のための治療師はいなくなります」
「谷崎家の3人の女性たちのうち、綾子さんは麗さんを産んだので、もう妊娠しない。そうなると、初音さんか麗さんが谷崎家の後継者を産み育て上げる役目があるわけですね。しかし、麗さんは隆史様だけと決めている。初音さんまで隆史様の愛人として他の男性を拒めば、谷崎家が滅びてしまう可能性は高くなる」
「その通りです。隆史さんが自分以外の男性である燕杏さんを谷崎家の3人にあずけたのは、燕杏さんの子種で私か麗を孕ませさせるためだと私は思いました」
ただ俺の性欲処理をするためだけに必要とされていると思っているのかと隆史は燕杏に言った。
谷崎家の滅亡を阻止すること。
それが燕杏が男性であるという秘密がわかっても、隆史がこの湯治場に燕杏を残した理由かもしれないと気づいた。
「もし、私たちの一族を憐れに思っていただけるのであれば、女性の私が相手で嬉しくはないでしょうが、妊娠させていただければありがたいです。妊娠できずに滅びてしまうかもしれませんが、やれることはすべてやった上で滅びるのであれば悔いはありません」
「私が男性のほうが好きだと、なぜわかったのですか?」
「檜垣家の先代当主の雅樹様と私の本当の父親である谷崎龍之介の話に燕杏さんは興味を持っていたのは様子を見ていてわかりましたから」
谷崎初音は本気で隆史の愛人である燕杏を横取りする気になったようである。
隆史が谷崎家の興亡のことをちゃんと考えて、燕杏を谷崎家の3人にあずけたのかはわからない。本条恵美も一緒にあずけている。
初音は隆史が連れて来た燕杏のことが気になっていたが、メイド服姿の女性だと思った。
(なんということでしょう、私は女性を好きになってしまった、谷崎家の跡継ぎを産まなければならないのに)
と初音はとても困惑した。
隆史に縛られた燕杏の姿には、興奮してぞくぞくした。
その夜、燕杏が男性だと知った初音は
(あんなに美しい男性がいるなんて)
とため息をついて、恋慕していた。そして我慢しきれず、初音は燕杏をモデルに、写真撮影がしたいと隆史に申し込んだ。思った通り、とても良い写真が撮れた。
(隆史さんが帰るとき、燕杏さんも帰ってしまう。でも、この写真をながめていられる)
そう思ってあきらめかけたところで、隆史から本条恵美と燕杏を留守のあいだ、あずかって欲しいと頼まれたのだった。
「私がなぜセックス嫌いで、ゲイになったかを初音さんに教えてあげましょう」
燕杏は思春期に女体化が始まった。しかし、それを冷やかした奴は許さず、拳法を使いぶちのめした。
そのうち、レズビアンの少女たちから告白されるようになった。少女たちと関係を持って童貞はすくに捨てた。
それなりに裕福で、それなりの名家だったので、喧嘩とセックスに明け暮れた。
「髪型は丸坊主でしたよ。故郷では負け知らずでしたが、悪い噂をおそれて上海に留学させられました。追放されたようなものです」
上海では軍鶏と呼ばれた。一年でチンピラたちのリーダーになった。仲間が上海マフィアの麻薬取引のブツと金を奪って逃げた。捕まえたときにはブツはあったが、金は半分になっていた。

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