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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 254

燕杏には自我崩壊が起きるほど激しいセックスの快感があるということに実感がない。
隆史の媚薬と精液の効果を体験済みの本条恵美は、自我崩壊が起きるほどの快感もありえない話ではないと思う。
隆史とのセックスに対しての認識が燕杏と本条恵美とではかなりちがう。
本条恵美は隆史の愛人にされてしまった自覚があり、だから遠い過去の檜垣家の当主と愛人たちの話も、自分のことのように想像することができる。
谷崎家の初音と麗は檜垣家当主の隆史に仕える一族の末裔で、さらに15歳と10歳で隆史とセックスはしていないが性的な体験をしている。
本条恵美と谷崎家の女性たちは隆史の愛人としての自覚があるという意味では、共通の認識を持っている。
谷崎麗は燕杏の認識の甘さに気づいている。
逆に本条恵美が話を聞いている様子を見て、これは隆史にやられたことがあるとすぐにわかった。
本条恵美には脳で想像して感じることがどれだけ感度を増幅するか説明する必要はないと判断した。
本条恵美はあえて谷崎家の初音や麗に、隆史に媚薬で過去の快感を増幅されたことがあるとは恥ずかしいので自分から言ったりはしなかった。
言わないけれど、指導係を隆史に任されている谷崎家の女性たちなので、ちゃんとそこは察している。
燕杏は隆史に媚薬を使われたことも、隆史の精液を体内に摂取したこともない。隆史以外の相手の性体験はこの場の誰よりもあるが、体験したことがなければ信じられない常識外れの快感をまだ知らない。
(隆史さんは、なかなか難しい愛人を私たちにあずけてくれたものです。でも、隆史さんに慣らされた愛人よりもやりがいはありますね)
初音が笑顔のまま、麗が不慣れながらもあれこれ教えようとしている様子を楽しんで観察していた。
「初音、もう説明はいいよな。あとは実際に体験してもらったほうが、説明を聞くよりも絶対にわかる」
「そうですね、でも、本条恵美さんはもうわかっている感じですから、あれは必要ないと思います」
「いや、隆史さんが媚薬を使わないとしたら、きっと先代譲りの〈神眼〉を本条さんにも使ってくるだろうから、一度は経験しておいたほうがいいと思う」
「では、本条恵美さんは10分、燕杏さんは1時間だけでいきましょうか」
どれだけの時間を催眠の暗示で眠りにつかせるのかを、初音と麗で話し合っていた。
「初音はどれくらいの催眠にかかっているか、深度っていえばわかりやすいけど、眠っている状態の人の体からわかるの。これは私の推測だけど〈神眼〉と媚薬は麻酔がなかった頃に患者に痛みを感じさせないで手術するための方法として作り出されたんじゃないかって気がする」
谷崎麗はそう言った。もともとは檜垣家当主の手術を行う時に麻酔がわりに使われた方法だったという推測を、檜垣家の古い文献を読みまくっている隆史が聞けば「正解」と答えるだろう。
「催眠の深さはチャクラにたとえられます」
第1のチャクラ。
ムーラーダーラ・チャクラ、脊柱の基底にあたる会陰(肛門と性器の間)にある。
第2のチャクラ。
スワーディシュターナ・チャクラ、陰部にある。
第3のチャクラ。
マニプーラ・チャクラ、腹部の臍のあたりにある。
第4のチャクラ。
アナーハタ・チャクラ、胸にある。
第5のチャクラ。
ヴィシュッダ・チャクラ、喉にある。
第6のチャクラ。
アージュニャー・チャクラ、眉間にある。
第7のチャクラ。
サハスラーラ、頭頂にある。
「第7のチャクラ、サハスラーラは、チャクラのうちに数え入れられないこともありますが、それは意識が離脱しているからともいわれます。心が壊れて自我が崩壊しているときはこのチャクラに至った状態といえます。自我が保たれているのは、第6チャクラのアージュニャーまでとなります」
初音は第1のチャクラの催眠から第6のチャクラの催眠の深さがあり、脳で想像して快感を得るのは第6チャクラの深さまで到達して起こるのだと説明した。
「連続して絶頂すると一瞬だけ第7チャクラの深さまで意識を持っていかれることもありますが、それが一瞬なので自我が崩壊せずにやがて第1チャクラの深さ、つまり待機状態まで戻ってきます。男性の射精感は股間から背骨を通り眉間までは快感が噴き上がりますが、第7チャクラの深さまでは到達しない快感なので、女性より安全に生殖しているといえるでしょう」

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