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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 253

隆史の荒療治に夜伽をした谷崎綾子は10年前に隆史の精液の効果で能力を発揮できなかった。それは初音も似たようなものだったが、初音は膣内や口内に射精されたわけではなく亀甲縛りにされ、素股で肌にかけられただけだったので意識を失わなかった。
「本条恵美さんの肌はきれいですね、隆史さんにほめられたことがありませんか?」
「あります、もち肌って感じだと言われます」
「隆史さんのお気に入りというわけですね」
そのあと初音は燕杏には檜垣家に仕える女性たちのうち、後継者の子を産まずとも、当主に寵愛されて才能を開花させたり、檜垣当主の保護を約束されたりした女性たちがいたことを説明した。
「かつて檜垣家に仕える女たちのうち、苗床として心が壊れてしまう女性たちがほとんどですが、そうならなかった女性たちは寵愛されたそうです。しかし、当主様は一人だけなので、伊賀と甲賀の派閥に別れて、忍法を極めた代表者である五人の愛人で命がけの勝負をしたそうです。勝ったほうは、その人数ひとりにつき二年間優遇される取り決めのもと、戦った時代もあったと伝えられています。人生五十年と言われた時代に全勝で十年間は価値が大きかったでしょう。日本には衆道という風習があったので、代表者は女性とは限りませんでした」
「シュードー......柔道?」
燕杏は聞き慣れない言葉の意味を初音に確認した。
日本にはかつて少年愛の習慣があり、有名な逸話として織田信長と森蘭丸の話を初音は燕杏に教えた。
「隆史さんが愛人として美しい男性を連れて来ても、歴史的な風習を考えれば不思議ではありません。ただし、美しいだけではなく檜垣家の愛人となる才能があると判断したのだと思います。古来より檜垣家に仕える愛人たちのうち心が壊れず寵愛される愛人たちは、子を産まずとも当主様の命を守る使命があります」
「ボディーガードということですか?」
「ええ、身の回りをお世話したり、夜のお相手をするだけでなく、檜垣家の当主様に危害を加えたりする敵がいれば、命がけで当主様を守ることもあったでしょう」
本条恵美は隆史の愛人たち、銀座のクラブのオーナーの島田理紗子や宗教組織の教祖代理の倉持志織など、たしかに自分の立場をふくめて現代の裏社会に生きる忍者みたいな立場だと思った。
この湯治場はさしずめ隠れ里といったところか。
〈神眼〉が忍法といわれると、たしかにそれらしい気がする。また本条恵美と燕杏なら、たしかにボディーガードには最適と思われる。
「谷崎家の女は、隆史さんの発作だけじゃなくて、精力減退から負傷まで、大昔から、檜垣家の当主様の治療とか、愛人たちの産婆みたいなことをしてきた愛人の家系なんだけどね。今は医学も進歩してきて、医者の役割は減ったけど、他の愛人たちにいろいろなことを教える役割は今だ健在って感じね」
谷崎麗はそう言って苦笑した。
「心が壊れた女性たちも、治療してきたんですか?」
「もちろんです。でも、心が壊れる前に訓練を受けている人しか、後遺症は残るにしても、自我を回復できる可能性は残念ながらありません」
谷崎初音は本条恵美の質問に答えた。

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