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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 252

「お二人はチャクラという言葉を、今まで聞いたことはありますか?」
本条恵美と燕杏がうなずいた。
「ヨガで体幹トレーニングをしたときに少しだけ」
本条恵美に初音がうなずいた。
「中国には気脈という考え方がある。チャクラとは呼ばないが気が循環するという考え方は似ている」
燕杏にも初音がうなずく。
「私はインドでヨガを学んだわけではなく、谷崎家に伝わるチャクラについてしか説明できません。たしかに体内に気というエネルギーが巡っていて、そのバランスを維持するために径穴、マッサージだとツボを押したり、針を刺したりします。気脈はすべてチャクラを経過していきます。チャクラと呼ばれていますが、脳、心臓など体の内側の器官を思い浮かべてもらってもかまいません」
「体内は見えないから、想像するしかない。頭の中に脳があるって知識では知ってるけど、人に見せてもらったりとかしないよね。今の医学の知識や用語がない頃にできた考え方なのに、いい線ついてる感じなのよ。登頂とか眉間のチャクラって、頭脳と目って感じだから」
人の想像力は時代を越えて共通の認識に至るということを谷崎麗が話している。
「〈神眼〉も眉間のチャクラから相手に意識を伝達するイメージで使うの。実際は眼球が微細動してるわけだけど、目玉をぶるぶるなんて考えてない。だから意識を受け取るつもりになってくれていたら、こちらも催眠の暗示が伝えやすくなるわ」
谷崎麗が眉間のチャクラを何のために意識するのかを、本条恵美と燕杏に説明した。
言葉を使わず意識を伝達するという想像することから〈神眼〉が使える麗は相手に暗示を伝える。
蹴ると考えるとき、同時に蹴られたものがどうなるかを想像している。
意識の持ち方と体の動き、行動はつながっている。
つながりを意識することが、チャクラを意識するということらしいと本条恵美は考えた。
「催眠にかかっているとき、自分の体がどうなっているか意識できていたら動けなくなったように感じる、ということですか?」
「そうね、金縛りにかかったように感じると思うよ」
燕杏の質問に麗が答えた。
「それは催眠にかかりきってない状態ですか?」
「かかっているんだけど、本人が自覚してない状態」
「10年前に隆史様が麗さんの〈神眼〉に初めてかかった時は、その状態だったわけですね」
「そう、その話まで隆史さんはあなたたちにしたのね。隆史さんに〈神眼〉を使った自覚が私もなかったけどね。私も初めて〈神眼〉を使った相手が隆史さんだった」
燕杏に谷崎麗がそう答えた。
「私たち谷崎家の女は、檜垣の当主が欲情の発作を起こした時に、発作を鎮めて当主の命を守るのが役割なの。だけど隆史さんは先代当主様よりも、自由を愛して束縛されるのを嫌う人だから、湯治場にも気が向いたときにしか来ない。だから、私たち谷崎の女がいないところで、隆史さんにもしものことがあったら、あなたたちに隆史さんの命を守ってほしいの」
「隆史さんの命を守る?」
本条恵美が谷崎麗に聞き返した。
「他にも愛人がいるのに、あなたたち二人を隆史さんは連れて来ました。それはおそらくあなたたちは谷崎家の女と同じ、他の愛人の人たちにはない才能があると隆史さんが認めたからだと思います」
谷崎初音が本条恵美には、媚薬だけでなく毒物に対して耐性があることをな見抜いて指摘した。
初日の夜の食事は隆史用の強精料理だったのに、本条恵美は燕杏ほどの影響は受けなかった。
そのことから、毒物への耐性を持つ檜垣家の後継者を産むのに本条恵美は適している、と。
「隆史さん自身が強い毒物への耐性を持っているだけではなく、その精液は耐性を持たない女性には危険なものなのです。刺激が強すぎますから」

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