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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 251

隆史は本条恵美と燕杏のことを谷崎家の3人にあずける話を夕食の時に切り出し、翌朝、神社跡がある山を目指して登るという隆史を見送る5人に一度振り返って手をふったあとは、全員が驚く早足で隆史の背中は離れて行った。
「あんなにぽちゃぽちゃなのに、すごい脚力だよね」
谷崎麗が初音にあきれた顔で言った。
「隆史様が戻ってきて、なにもしてないって怒られたくありませんから、二人ともしっかりお願いしますね」
谷崎綾子のにっこりと初音と麗に笑いかけている顔と穏やかな口調が妙に迫力がある気かした。
「綾子さんはなにもしないの?」
麗がちょっと警戒した様子で言った途端、初音ににらまれた。余計なことは言わないで、と言いたそうな顔つきであった。
「なにもしないで済めば、そのほうがよいのですが。催眠が解けなくなったら、二人ともすぐに私を呼びに来て下さいね。潜りますから」
初音がうなずいたので、潜る、とはどういう意味かを谷崎綾子は本条恵美や燕杏に説明せずに戻ってしまった。
「嫌みを言われた。ふん、私、失敗なんかしないから」
麗が綾子の家のほうをにらんでから、本条恵美と燕杏にそう言った。
「潜るというのは?」
「催眠から戻って来ないときは、眠ったままになるから、綾子さんが隣で眠って、眠った意識の中に呼びに来てくれるって話なんだけど、まあ、そんなことにならないと思うよ」
「その前に私がツボを押して起こしますから」
初音がそう言って、にこにこと笑う。
(目が覚めるツボってすごく痛いとか……まさかね)
本条恵美は初音の笑顔がちょっとこわいと思った。
「まずは二人とも初音から瞑想の基本の腹式呼吸から……ええっ?」
「拳法で体の筋肉を緩めたりするのにも、呼吸は大切だ」
「座禅をしたことがあるので」
燕杏は八卦掌の特徴的な歩きかたと動きを披露してみせ、本条恵美も骨法の突きを「ハッ!」と息を吐き見せた。
どちらもタイミングや体の力の加減を呼吸と連動させているのがわかる。
(隆史さん、こんなすごい腕前の人たちを連れて歩いていたんですね。おもしろすぎです)
初音が二人の動きを、楽しそうに、じっと目を輝かせて見つめていた。
「あー、初音、見とれてないで瞑想の次の段階、チャクラを意識していくのを二人に教えてよ」
使われていない客室用古民家に4人で集まり、本条恵美と燕杏は〈神眼〉の催眠で自分の記憶や体験を確かめる訓練を始めた。
谷崎初音と谷崎麗は催眠でより深く意識に潜れるように、瞑想を応用した方法を教えることにした。
本条恵美や燕杏は武術の心得があり、呼吸法や自我をうまく弱め落ち着くコツがわかっていた。
試合や喧嘩で、冷静な判断をしたり、直感的に反応するには自我、自分の考えや思い込みにとらわれないのがコツ。そのために呼吸をうまく使う必要がある。

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