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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 250

檜垣隆史には感謝しなければならないと燕杏は恩義を感じてはいるが、檜垣隆史に体を許すような恋愛感情は抱いておらず、メイド服姿で仕えることを要求され、性的な欲求を解消する道具にされるのかとうんざりしていた。
徐麗花に、燕杏は一生頭が上がらないほどの恩恵を受けており、麗花の命令であれば檜垣隆史の慰みものにされるのも受け入れざる得ないとも思う。
檜垣隆史には燕杏が「偽娘」であること、体つきは性染色体先天的異常のクラインフェルター症候群と幼少期に蜂に刺されてアナフラキシーショックを緩和するために投与されたステロイドホルモンの影響で、股間以外は完全に女体化して成長した女装した男性だと燕杏は説明しなかった。
ちょっとした嫌がらせ、ささやかな復讐。
それで隆史が驚く顔を見てみたかった。
隆史が約束かちがうと騒ぐようなら、その場は力ずくで黙らせ、後処理は徐麗花にとりなしてもらうつもりだった。
ただの慰みものになんてされてたまるか、という気持ちは隠し持っていた。
しかし、それは隆史が燕杏が男性だとあっさり受け入れてしまった上に、隆史に同情されて、はぐらかされてしまった感じになってしまった。
燕杏が女性化しているが男性で、ゲイの傾向があるとわかった上で、それでもそばにいるように檜垣隆史は命じた。
檜垣隆史はかつて短時間で徐麗花を籠絡した。
その籠絡の秘密について燕杏は、特製の媚薬や檜垣隆史の精液に女性の快感を増幅する効果があることが檜垣隆史と旅に同行してみてわかった。
ただし、燕杏にも媚薬は効果があるかもしれないが、媚薬は過去の記憶に残る快感を呼び覚ますものなので、過去の記憶で残る快感は小峰勝にフェラチオをしたときの心理的な快感以外は、興奮はないが客を相手に射精した記憶などで、媚薬で増幅される記憶はフェラチオかもしれないと隆史に打ち明けた。
すると隆史は困った表情を浮かべた。
燕杏にフェラチオされるのが嫌なのかと思ったが、よく話を聞いてみると、檜垣当主の精液を男性が服用したときは、理性を失いしばらく絶倫になったあげく、力尽きたら死にかけることになりかねないらしい。
男性と女性では、檜垣当主の精液は効果がちがうらしい。
檜垣隆史は燕杏の記憶に快感の記憶を新たに開発するための秘策として、催眠術を使う谷崎麗と、マッサージを得意とする谷崎初音に協力してもらうことに決めたようだ。
燕杏としては、旅先の温泉で会ったばかりの、まだ打ち解けてもいない二人に、性に関するアドバイスや手ほどきを受けるのはあまり気乗りがしない話ではあった。
谷崎初音や谷崎麗は、そのへんのところはまったく気にならないものなのか、それとも自分のほうが気にしすぎなのだろうかと燕杏は考えていた。
燕杏は性的なことはプライベートの部分で、他人と異なる体つきのこともあり、本当に好きになった相手や、やむを得ない場合にしか秘密にしてきた。
檜垣隆史にしても、子供ができにくい体質や変わった効果がある精液などのことは、あまり話したりしない秘密だったらしいことが、本条恵美が説明されたことがなかったと言うことからもわかる。
また檜垣隆史の父親がゲイ傾向があったことも、本条恵美はこの旅で知ったことで、それまで隆史が話したことがなかった秘密にちがいない。
燕杏の秘密を教えられた隆史が、自分にも秘密があることを燕杏のために気づかいで打ち明けてくれたような気がした。
だから、隆史に対して敵意や嫌悪感はないのだが、人見知りとはいわなくても、檜垣隆史の愛人たちの連帯感には、燕杏はまだなじむことができていなかった。
(同じ男を好きになった女性たちは、おたがい気持ちがわかりあえるものなのか?)
燕杏は檜垣隆史の愛人として本条恵美や谷崎家の女性たちに受け入れられている感じが、少し不思議に思えた。
徐麗花がもしこの場にいたら、本条恵美や谷崎家の女性たちと隆史を中心とした家族のようになじむだろうか。それとも、隆史の愛人ではなくいずれは本妻になるから一緒にしないでほしい、ぐらいなことを宣言して強気に出るのか。
燕杏は徐麗花のいないところで、ついそんな想像してしまった。

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