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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 241

「ヒトという種は基本的にはメスで、性器の形成を性染色体でYが機能するかしないかで、男性の性器がついて生まれてくるかが決まる。クラインフェルター症候群はXXYのYの部分が機能しているがら男性の性器を持って生まれてくる」
「隆史様は博学ですね、クラインフェルター症候群もターナー症候群もご存知でしたか」
燕杏が隆史に言うと「俺が研究して発見したわけじゃないから、受け売りだよ」と隆史は笑って言った。
「あとは檜垣一族は後継者を残すためにいろいろなことをやらかしてきたから、どちらの症例というか生まれつき性染色体の異常がある人が生まれた記録が残っている。それに、俺の父親ね雅樹はクラインフェルター症候群の傾向があった人だからな」
「そうだとすると、隆史様が産まれてきたのはすごいですね。クラインフェルター症候群の特徴のなかに女性を妊娠させにくい精子になることもありますから」
不妊治療に来て、夫婦の夫がクラインフェルター症候群だと判明することがある。目立つほど女性化した体つきにならない人もいる。
「性染色体はわかりやすく言うと、男親からひとつ、女親からひとつ、もらってきて、XYかXXで、性器のちがいが作られる。でも、偶然XXYで3つ、つまりどちらかのほうかひとつ多くXをくれた時はXXYになるし、XXでもXYでも片方のX、またはYがダメだとXだけで体を形成する。恵美、なんとなく話はわかるかな?」
「性染色体の組み合わせのちがいで性器の形成と思春期あたりの成長でホルモンバランスのちがいが出ることがあるけれど、性器のちがいにとらわれなければ、ヒトは基本ベースはメスだということですか?」
「恵美に質問。どうしてYYの性染色体の組み合わせがないんだと思う?」
「女性はXXだからですよね」
「そう、Yがあると性器は玉と竿がついてるから。もうひとつはYYの組み合わせだと、個体を形成し得る情報量が決定的に不足するから、成長できず誕生には至らない。X染色体のほうだけに色覚に関するDNA情報が存在するのは有名だけどな」
「色覚ですか」
「うん。雅樹も麗も、そして俺も、色覚を形成するX染色体のDNA情報が他の人とはちがうんだろう。それが〈神眼〉を使えるか使えないかのちがいなんじゃないかな」
「私はXXYですから、X染色体の情報が多いようですが〈神眼〉は使えませんか?」
「燕杏、DNA情報のちがいで、数があればいいわけじゃないんじゃないかな。XXでもおっぱいのサイズは個人差があるじゃないか。〈神眼〉も情報のちがいだと思う」
「おっぱいのサイズですか。バストサイズよりも、何か別の能力のほうがいいですね」
「燕杏、麗にはそんなこと言うなよ。燕杏のおっぱいのサイズとか恵美のおしりとか、麗は〈神眼〉を手放してでも欲しいと思っているだろうからね」
隆史に言わせれば、顔立ちや体つきは生まれつきのところもあるが、それでも最近の美容整形の技術は原型をうまく活用してそれなりに自然な仕上がりに整形する。なぜなら原型があまりにちがうものに無理やり整形すると、何かちがう感じに仕上がるから、失敗てはないが納得してもらえないこともあるらしい。
隆史は最近、美人整形外科医の光峰晶をナンパしてつきあっているので、美容整形に関して以前より多少は詳しくなっている。

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