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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 239

「燕杏に俺の媚薬は効果はあるかは不明だ。今まで俺以外の男性が特製の媚薬にふれる機会がなかった。女性と同じ効果があるかどうか。俺には毒物に耐性があるから、媚薬の効果はほとんどない。だから参考にはならない」
「隆史様は男性となされたことはないのですか?」
「うん、今まで、してみたい男性と出会うことがなかった」
隆史はそう言って、腕を組み考えごとを始めた。燕杏と本条恵美は隆史が話し出すのを黙って待っていた。
燕杏は徐麗花にスカウトされるまで、上海マフィアに男娼として飼い殺しにされていた時期がある。女性客以外にもニューハーフ好きな男性客の対応もこなしていた。
軍鶏と呼ばれていた頃は男性だとアピールするため、髪をスキンヘッドにして、豊満な乳房も押さえこんで隠し、縄張り争いの喧嘩に明け暮れていた。
手下が上海マフィアの麻薬取引の金やブツを燕杏に知らせずに持ち逃げしようとした。リーダーだった燕杏だけは、借金を背負わされて生かされた。
上海マフィアの娼館で働かされていた時は真逆の女装した姿の男娼となった。それは、利用できるものは利用して生き抜くために必要だったからであった。
燕杏と隆史ねちがい。貧困と裕福。
生きている世界は同じでも、世界は別の顔をしている。
燕杏は本条恵美をチラッと見た。
燕杏にとってセックスは愛情表現にならない。男性、女性どちらの役割も演じた燕杏だが、どちらにもなれる者は、どちらからも離れている存在だと自覚していなければならない。
隆史や本条恵美は、男性、女性というセックスのときの役割に違和感を感じることはないだろうが、燕杏(イェンシン)はどちらでもないと感じてしまう。どこかに役割を演じているような感じがつきまとう。
縄張り争いに敗れて貧困の立場に追い込まれた燕杏は、生き抜くために娼館の客を満足させ、利用しなければ生き残れなかった。
隆史や本条恵美に性的なずれの感覚を理解してもらえるとは、燕杏は思っていない。
股間の性器以外の見た目は女性化している燕杏は、隆史から男性との経験を持ったことがないと聞いて、隆史に対しては、ペニスを挿入させ搾り取る肉穴の役割になろうと考えていた。
男娼としてペニスを使い膣内を犯されたい女性客や肛門に挿入されたい男性客には、肉穴を犯す肉棒の役割を要求され、燕杏はその役割も演じてきたのたった。
どちらであれ、客が興奮していても、燕杏は常に冷静に相手を観察して対応するのがすっかり身についている。
隆史には、媚薬を使っても自分は愛人たちほどの興奮や快感はないと燕杏は聞いて、相手が刺激が強すぎて心が壊れないように用心しているため、燕杏と同じようにセックスをするとき、どこか冷静に相手を観察して相手に合わせてしているのかもしれないと思った。

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