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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 238

「子供が産めないから、俺にとって燕杏は必要ない人間だって言うのか?」
隆史がそう言って、じっと燕杏の顔をまっすぐ見つめた。
燕杏も隆史から目をそらさない。
「私は隆史様に従うだけです」
燕杏がそう言ってから「よろしくお願いします」と頭を下げた。顔を上げた時、燕杏は微笑していた。
隆史が実家、ではなく燕杏が徐麗花の組織に帰るのをうまく引き止めたらしいと、本条恵美は思った。
「欲情の発作について教えてくれますか?」
本条恵美は隆史に質問した。
「うん。何が知りたい?」
「隆史さんは、興奮しすぎると理性をなくして死にかけるまでセックスし続けてしまうんですか?」
「興奮しすぎるから、そうなるわけじゃないよ」
隆史は欲情の発作の前兆があらわれたら、放置すると理性をなくした状態になると恵美に説明した。
「前兆ですか」
「うん、発熱したり、ぼーっとしたりする。そんなの状態の間隔が3時間おきに起き始めたら危ない。そんなときはわざと猛毒を飲んで安静にする。前兆がそれて治まれば、欲情の発作は起こらない」
「興奮しすぎるから発作が起きるわけではないんですね」
「欲情の発作は絶倫の状態で何度射精しても勃起し続けるかわりに、意識は朦朧としたまま高熱を発した状態でセックスし続ける。そのかわりに勃起しなくなって萎えきったときは、心身ともに衰弱しきっていて、気絶してしまうんだよな」
「そのまま意識が戻らずに、死んでしまうこともあると聞きました」
燕杏が隆史に言うと、隆史はうなずいた。
「だから発作で限界まで命を削ってしまう前に、先に猛毒で体に危機状態だと認識させる。すると、欲情の発作よりも生命維持のための解毒が優先される。解毒後はちょっとムラムラするけど、発作みたいに意識が飛んでしまうことはないな」
「……危険すぎる」
燕杏がつぶやいた。
「他の奴には真似できないだろうな。食欲、睡眠欲、性欲のうち、性欲だけを特化して絶倫にする発作を持つ奴も、俺以外にはいないだろうけど」
当主の毒物に対する耐性と解毒力は、檜垣一族が長い時代を重ねて作り上げてきた能力だが、その代償として生殖力が低い精液しか作れない。その欠陥を補うために絶倫化して、媚薬のような効果も持つ大量の精液を放出して、交わる相手を快楽に溺れさせ孕ませる。
それが欲情の発作である。
「俺の作った媚薬の効果を体験していれば、檜垣当主の精液が起こす快感上昇の効果にも、心が壊れずに耐えきれるかもしれない」
「だから、隆史さんは媚薬を使うんですね」
本条恵美は、隆史との媚薬を使ったセックスをすでに経験済みである、それでも隆史の精液が膣内と子宮にぶちまけられると、絶頂が連続して襲ってくる。
それは、他の男性とのセックスとはまるでちがう体験であり、誰でもたやすく蕩けきってしまうだろう。
媚薬を使っていない状態で、欲情の発作で容赦なく何度も膣内射精されまくったとしたら、心の準備もなく直面する快感の嵐にさらわれて壊れてしまうというのは、ありえる話だろうと本条恵美は思った。

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