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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 236

10年前、隆史は欲情の発作を抑えるために猛毒を服用したが、毒が強すぎて命の危険にさらされた。
檜垣家の当主は毒物に耐性があるが、その耐性を強化するための荒療治に挑んだ。
猛毒で高熱があり疲労した状態で初音がマッサージして、谷崎綾子とセックスをしたが、それでも限界を越えられずに死にかけたのを、10歳の麗が隆史を射精させ、それが決め手になり猛毒を越えた耐性を得て荒療治は完了した。
その話を谷崎綾子は、本条恵美と燕杏に打ち明けた。
「また、無理をなさって荒療治をするために隆史様が来たのかと私は思ったのですが、どうやら先代檜垣家当主の雅樹様のことを話を聞いて確認するために来られたようで、今は少しぼっとしています」
谷崎綾子から話を聞いて、隆史にとってセックスすることは愛情表現のスキンシップ、性欲発散の手段、自分の跡継ぎを女性を妊娠させて残すため、というあれこれ以外に、命がけの生き残るための試練であったことが二人にもわかった。
本気でかかってこい、と隆史は言ったが隆史が本気で自分の快楽を優先したら、セックスした女性の心を破壊してしまうのを自覚している。
隆史が我を忘れるのは射精の一瞬だけ。その前後は常に自制して相手のことを気づかい続けている。
なぜ隆史がそうなったかは、おそらく自分の母親が我が子を認識できないほど心が壊れた姿を見たことが、ずっと心から離れないのだろうと、本条恵美には想像できた。
隆史が自分の母親の心を破壊した欲情の発作を嫌い、自分が死にかけるほどの猛毒を服用して抑制しようとしたのも関係を持つ女性に対しての優しさだろうと思った。
「隆史様は檜垣家の歴代の当主の中でも、おそらく女性に対して誰よりも優しい当主様だと思います」
谷崎綾子は隆史について本条恵美にそう語った。
隆史以外の全員で協力して、強引に亀甲縛りに縛り上げて、身動き取れない状態にしてから、じっくりたっぷり搾り取るつもりの計画が立てられつつあったが、途中で谷崎綾子の話を聞いてから、これだけ美人がそろっていてムラムラしてもしょうがない、隆史がしたくてからんできたら、しょうがないからさせてあげる方針で、話し合いはまとまってしまった。
「隆史さんが誰とやっても恨みっこなしで、いいわね?」
谷崎麗がそう言って宴会場から出ていった。
「誰よりもやきもちを妬くのは麗のくせに」
初音はぽつりとそう言ってから、谷崎綾子に夕食の手伝いをしますね、と声をかけた。
谷崎綾子と谷崎初音が軽く頭を下げて、夕食の支度のため厨房へ去ったので、本条恵美と燕杏は宿泊している旧谷崎家の古民家に戻ってきた。
「ん、どうした、二人とも」
隆史が神妙な面持ちの本条恵美と燕杏に声をかけた。
谷崎綾子から隆史の荒療治の話や檜垣家当主の欲情の発作についての話を聞いてきた二人は、隆史の顔をまじまじと見つめていた。
本条恵美と燕杏が顔を見合せたあと、うなずきあってから隆史に、谷崎綾子から聞いてきた話を聞かせた。
「どうして欲情の発作を檜垣家の当主が起こすようになったのかは、大昔から子供ができにくい体質だったから、たくさんすれば跡継ぎができるんじゃないかって考えた人がいたのかもしれないし、単純にセックスが好きで精力を強化していった結果かもしれない」
隆史は座布団の上であぐらをかいて、欲情の発作の話を二人に聞かせた。

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