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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 235

しばし、沈黙の空気が残された全員の間に流れる。
いわゆる、天使が通る、という状況である。
最初に沈黙を破ったのは谷崎麗であった。
「隆史さん、本気でかかってこいって言ってたけど、どういう意味だと思います?」
話しかけられた本条恵美が「うーん、するときに自分は受け身でかまわれたいってことかもしれません」と真顔で答えた。
どういうことか本条恵美が説明してほしくて、本条恵美に全員が注目した。
「いや、隆史さんはセックスするときに、媚薬を使うことがあって……使われちゃうと、その、体が敏感になって、受け身になりがちです。隆史さんが相手にサービスするみたいになると思うんです。かかってこいっていうのは、ちょっと隆史さんのほうが受け身になって気持ち良くなりたいってことなんじゃないかと」
本条恵美が、隆史とのセックスを思い出して、恥ずかしがりながら、考えたことを話した。
「隆史さんは、最後まで受け身で相手にリードされたいってことでしょうか?」
初音がそう言うと、本条恵美が答えた。
「負けず嫌いなところがありますから、おとなしく最後まで相手の指示に従うとは思えませんけどね」
「こうなったら、いっそ、力ずくで隆史様がまいったって言うまで、たっぷりと」
燕杏がそう言ったのを聞いて、それぞれ隆史を自分が積極的に誘ったり、愛撫したり、射精させたりするのを思い浮かべて顔を赤らめた。
「……力ずくって、どんな感じで?」
一番歳上の綾子が、声をひそめて燕杏に質問した。
「私と本条恵美さんの二人でなら、力すくで隆史様を押さえこむことはできるはずです。私は先日、隆史様に柔らかい紐で縛られて拘束されました。浴衣と下着だけのときにあんな感じで拘束してみてはどうでしょう?」
先日、初音は隆史が燕杏を亀甲縛りにして拘束したのを見た。手慣れた感じで、ためらいがなかった。素早く縛り上げ、柔らかい紐ではなく、本格的な荒縄でも隆史なら人を縛れるだろう。そんな隆史を縛る。
「私が隆史さんを縛ってみせます。やってやります」
初音が燕杏に少し興奮しながら言った。
「隆史さんの媚薬ってそんなにヤバいの?」
谷崎麗が叔母の谷崎綾子に質問した。
「ええ、それはもう。体が火照って、腰から力か抜けてしまうぐらい。媚薬を使われたら、気持ち良さに気絶してしまうほどです」
谷崎綾子が10年前に、隆史に媚薬を使って犯されたのを思い出しながら言った。
「私の〈神眼〉で隆史さんの媚薬の効果を弱めるように暗示をかけておいて、媚薬が効いたふりをして隆史さんが油断したら、縛り上げるっていうのはどうかな?」
「隆史様には〈神眼〉の技は効かないのですか?」
燕杏が谷崎麗に質問した。
「隆史さんは10年前に〈神眼〉で金縛りにされたことがあってね、負けず嫌いだから、今は〈神眼〉破りを使えるようになってた。人の目も鏡みたいに姿がうつるのを使って自分に先に暗示をかけて、私の〈神眼〉の催眠効果を打ち消しちゃうの」
「本当に隆史様は器用な人ですね」
燕杏はそう言って微笑した。
「私の〈神眼〉はまわりが真っ暗だったり相手の視界が悪いと効かないの。目が合わせられないから。初音、隆史さんがみんなに〈神眼〉を使わないように目隠しをしたほうがいいかもしれない」
「わかった、アイマスクも使う」
初音がうなずいて麗に言った。
「初音さん、隆史様にマッサージしたら私が興奮したみたいに、隆史様を興奮させることはできますか?」
「女性用のマッサージを男性にしてしまうとあんな効果があらわれるなんて思わなかったですけど……できます」
燕杏に初音が言った。
「隆史さんを興奮させすぎるのは危険です」
あわてて、谷崎綾子が初音に言った。
檜垣一族の当主には欲情の発作がある。
絶命寸前まで精力を使い尽くすまで、眠ることも忘れ、理性を失いひたすら獣のごとく女性を犯し続ける。
欲情の発作を起こさせてしまうと、結果的に隆史の命を奪いかねない。
「興奮させるのは止めたほうが良さそうですね。それに理性を無くしてしまって、あとで隆史様が何も覚えていないというのは、とてもさみしい感じがします」
燕杏と谷崎初音がうなずき合った。興奮させすぎは禁止。
「犯し続けられた女性のほうが、快感が激しすぎて、心が壊れてしまうこともあるそうです。雅樹様から聞いたのですが、隆史様を妊娠した女性も壊れてしまって、幼い隆史様を自分の子だと認識できなくなっていたそうです」
「それはヤバいね、さすがに」
谷崎麗がつぶやくように言った。

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