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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 232

「隆史さん、ちょっと………は考えられませんか?」
隆史に本条恵美が耳打ちした。
「なるほど。なら、ちゃんと確認してみないとな」
5人で元村長の古民家に行った。
谷崎綾子は厨房で夕食の支度をしていた。
「あら、隆史さん、昼食でおむすびでもいかがですか?」
「じゃあ、全員分で」
「え、全員分ですか?」
「宴会場でみんなで綾子さんを待ってるから」
「初音と麗もいるなら、手伝いに来させて下さい」
「わかった」
隆史の前にだけ、三つのおむすびが並ぶことになった。
「ちょっと大きいのが麗のおむすび。きれいに海苔がそえてあるおむすびが初音。味噌の焼きおむすびが綾子さん」
「正解です」と綾子が微笑した。
麗のおむすびは、中身の具はベーコンエッグだった。
「これもありだな。うまい」
初音のおむすびは具なしの塩むすびだが、食べる前に海苔を巻くので食感がいい。
「塩加減もちょうどいい。おいしい」
味噌の焼きおむすびを一口だけ隆史はかぶりつき、残りはおわんにいれて、お茶漬けにして食べる。
これは全員分用意されていて、本条恵美もお茶漬けにすると、ちょうどいい満腹感があった。
(隆史さん、ホットケーキをがっつり食べて、おむすび三つか、んー、胃薬が必要かも)
食べ終えておむすびのお膳が片づけられると、綾子が隆史たちの前に来た。
「初音は椿姉さんと龍之介兄さんの子で、麗は私と龍之介兄さんの子です」
「ええ、龍之介兄さんは麗が生まれるまで村にいて自殺したことにして身を隠していました」
「初音と麗、どちらも親父の隠し子じゃないの?」
「はい」
隆史が、少しがっかりしているのが表情でわかった。
「初音と麗は、隆史様の異母妹ではありません」
はっきりと綾子は隆史に言った。
檜垣家に身を捧げるはずの椿に村長の息子の龍之介が手をつけて、妊娠させたとわかったとき、檜垣家にお仕置きされると村人たちは夜逃げした。
残ったのは龍之介、初音を妊娠している椿、そして姉のかわりに檜垣家に仕えることになった綾子だけで、初音の母親も他の村人たちも逃げた。
「龍之介さんがこの村を使えばいいよ」
そう言ったのは先代当主になった雅樹だった。
龍之介を雅樹だと思わせる暗示を初音にかけて育て、龍之介と雅樹の相思相愛の関係は龍之介が死去するまで続いていた。
龍之介は、谷崎椿と谷崎綾子の姉妹を妊娠させ、檜垣家の湯治場を守らせる跡継ぎの娘たちを残した。また雅樹も檜垣家の後継者となれる隆史を妊娠させることに成功した。
「隆史様のために〈神眼〉の能力を授けた麗を雅樹様は自分のかわりに残すと、私に言いました。隆史が当主になったときに自分はもうこの世からいないから、と」
「綾子さん、それを思い出したのは、いつ?」
「先日、麗に〈神眼〉で話し合いの場を解散させられた夜です。それまでずっと私は自分が麗を産んだことすら忘れさせられていたのです。麗は私の産んだ子、初音は椿姉さんが産んだ子ですが、姉妹として育てました」
麗が10年前の過去の記憶をよみがえらせるつもりでかけた暗示で、雅樹のかけてあった記憶封じの暗示が解かれたのだった。
「椿姉さんと龍之介さんと雅樹様の三人は仲の良い幼なじみでした。私に雅樹様は妹のように接してくれ、子供の頃はよく遊んでもらいました」

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