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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 231

「隆史さん、もしも麗さんがお父様の隠し子だとすると、20年前の頃は、谷崎綾子さんは17歳か18歳ぐらいですか?」
「そのくらいじゃないのかな」
「麗さんが生まれた20年前には、谷崎龍之介さんはすでに亡くなっていた。谷崎椿さんは、25年前に初音さん産み、その5年後に麗さんを産んだ。だから、二人の年齢差は5歳ですね。麗さんが3歳の頃に谷崎椿さんは亡くなりその後は谷崎綾子さんが二人の姪の親代わりのようにして育て上げた」
「うん、そういうことだね」
「隆史さんのお父様が亡くなったのは麗さんが8歳の頃でその前年の7歳の頃に、この温泉に訪れている?」
「ええ、先代の檜垣家の当主様が湯治に来られて、私は12歳でしたからおぼえています。私に初めてのカメラをプレゼントしてくれたのは雅樹様でした」
初音がそう言って、雅樹のことを思い出していた。
「なんで親父は手紙を俺に届けさせたんだろう、自分で届ければいいはずだろう」
「その手紙を檜垣雅樹さんが受け取った時期や谷崎龍之介さんが手紙を書いたのは何歳ぐらいの頃でしたか?」
本条恵美に言われ、隆史が「なるほど」と言った。
「20歳の谷崎龍之介が15歳の檜垣雅樹に宛てた手紙、それを俺が20歳で初音が15歳のときに持ってきた。これは親父が初音に父親が龍之介さんだと教えるためにわざわざ運ばせたわけだ」
「私の父親は谷崎龍之介さんなんですか?」
「そう考えると手紙の謎は解けるな」
隆史が初音に言った。
「たしかに養子で来たので龍之介さんは母の椿とは血のつながりはありませんが、戸籍上は兄妹ですよ」
「それを俺の親父は龍之介さんから聞いたのか、椿さんから聞いたのか、それとも〈神眼〉を使って二人から聞き出したのか、そこはわからないけど、谷崎家のスキャンダルを知ってしまったわけだ。そして、谷崎龍之介さんが亡くなってから、龍之介さんの娘を連れた椿さんと俺の親父が関係を持ち、麗が生まれた」
「それを知っていたから、叔母は10年前の隆史さんの荒療治に10歳の麗を外して、叔母は私だけを?」
初音に隆史がこう言った。
「それは綾子さんに聞いてみないとわからない」
隆史は本条恵美に「やっぱり名探偵の推理はすごいな」と言って席を立った。
「初音、麗。これから綾子さんに話を聞きに行くけど一緒に行くか?」
「はい、行きます」と初音が即答した。
「嘘ついたり、ごまかそうとしても、私の〈神眼〉ならちゃんと話を聞き出せると思うよ」
「麗、むりやり聞き出せとは言ってないからな。普通に話を聞きに行くだけだぞ」
隆史は麗の父親は先代当主の雅樹と決めつけているが、本条恵美には少し気になることがあった。

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