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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 226

「どんな写真を撮影するのか、燕杏が納得できればいいとは思うけど。記念にもなりそうだし」
「隆史さん、あの、別に縛ったりした写真とかじゃないですよ。ここに来られたときに、メイド服のコスプレをなされていたので、お客様に見せる写真のモデルになっていただきたいと思いまして」
「コスプレじゃないよ。燕杏は俺のメイドさんだ」
隆史がそう言ったので、初音がきょとんとした表情で隆史を見つめた。
初音の暮らす大正時代風の商館の建物は、コスプレをしたりして撮影できるスタジオになっている。
衣装の貸し出しも行っていて、その中に長襦袢や荒縄、あと手錠などもある。
「アニメのキャラクターのコスプレやメイド服姿のコスプレなどをする女性のお客様も、この温泉に来られるので」
本格的なプロの写真家とモデルから、撮影する彼氏がコスプレイヤーの彼女まで、洋館で撮影会をするらしい。
「隆史さん、コスプレで赤いばっつんぱっつんの赤いTシャツを来て蜂蜜のビンを持ってみる?」
「うーん、俺、かなり色白だからな、あんなに黄色じゃないぞ」
「隆史さん、覚えてないか。10年前に隆史さんと私を撮影した写真も、初音が撮ったんだよ。初音のところのアルバムにあるはず」
檜垣家の湯治場だが、隆史の方針で檜垣家と管理する谷崎家の者以外にも、一般の人も利用してもらうことにした。しかし、広告を出しているわけではない。
愛人を連れた旅行者が偶然、山のふもとの酒屋から温泉があると聞き泊まりに来た。
その旅行者が茅葺屋根の古民家の並ぶ中にぽつんと洋風の一軒家があるのに気がつき、大正時代風の暖炉がある応接間や奥には和室もあり、ここに泊まりたいと言われたが、泊まりは別の古民家へ案内し、洋風の一軒家の宿泊は丁寧に断った。
すると、一軒家で写真撮影をしたいと旅行者が申し出てきたので許可した。
その旅行者は写真家で連れていた愛人はモデルだった。
二年後にその写真はその写真家の写真集に使われた。
それから、その写真家やモデルが入会しているSMプレイの写真を撮影する趣味の会の会員やそのモデルのコスプレイヤーたちが訪れるようになった。
そのため洋風の一軒家の一部を、撮影スタジオとして利用してもらうことにした。
初音は子供の頃から写真が趣味だったので、この一軒家の管理は初音が行っており、初音の住居にもなっている。
メイド服に着替えた燕杏が階段やステンドグラスの窓の前に立つと、かなり雰囲気がある。
「笑顔とかじゃなくてもいいのか?」
「そのままのほうが謎めいた感じで、見た人がいろいろ想像できるので、表情は作らないほうがいいです」
初音は隆史に話しかけられながらも、カメラのシャッターを切っていた。
デジタルカメラの一眼レフで初音は撮影している。
「これ、なかなかいいと思います」
隆史と本条恵美がカメラの画面をのぞきこむ。
伏せ目だがカメラのレンズに目を向けた一瞬をとらえている画像で、まるで自分がメイドの燕杏から見られているように写真を見た人は感じる。
「なんか写真の中と、こちら側がつながった感じがしませんか?」と初音が言った。
撮影するときに画面の真ん中に立たせるのではなく、伏せ目で斜めの流し目の方向は広めになるように左側に立位置をずらし、視線はメイド姿の燕杏の顔を右側から見たときに合うが、正面や左側から画像を見てみると、階段の右側斜め下に視線が誘導される。
右斜め下の位置からは燕杏の脚線や服のデザインから体のラインがしっかりわかる。そして顔を見ると目線が合う。
目線が合ったとき、自分が画像の中の階段の下から燕杏を見ている感じがする。
もう少し下からあおりで撮影していたら、脚とスカートの中が強調されて、目線は右斜め脇にずらされているだけとしか感じなくなってしまう。
実際の視線の先には撮られていないが、隆史がいて燕杏を見上げていた。
階段を降りてくる途中の燕杏の体の動きも伝わってくる。そのあと振り向くことが想像できる。
それでも燕杏の姿勢かきれいなので動きはわかるのに静かに見える。
「階段で撮影する人が増えそうです」と初音が満足そうに画像を見つめて言った。

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