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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 225

「燕杏、麗の目を見て話しても、今は大丈夫だぞ」
しれっと隆史が燕杏に言った。
「どうして教えちゃうかなぁ、もう、隆史さんったら」
麗が腰に手をあて文句を言うポーズをわざとしてみせた。
「麗はちゃんと視力はあるか、俺の親父もメガネをかけてたけど」
〈神眼〉の催眠は、瞳を微細動させることで相手を催眠状態に導く。眼球を痙攣させている。
たとえば車や電車の窓から外の景色を見えている時に眼が小刻みに痙攣しているように動くことがある。これは視運動眼振というもので生理的な現象。
眼振を催眠に利用するのが〈神眼〉という技である。
先天的な眼振では弱視や斜視をともなうことが多く、自覚症状もないことが多い。後天的な眼振では動揺視をともない、めまい、脳梗塞、脳脊髄奇形、小脳変性疾患、多発性硬化症といった脳や耳の病気から生じることが多い。
メガネのレンズ越しやカラーコンタクト越し、あとは映像の画面越しなども、より効果を発揮するが、直接の裸眼だと効果が薄い。
隆史は昨夜、麗が〈神眼〉で催眠をかけようとしたのを察知して、眼球を微細動させたのだった。
そして、昨夜の麗はカラーコンタクトをつけていた。
「視力はありがたいことに問題なし。でも、あれを使うとすごく目が疲れるの」
「使いすぎて痙攣が止まらなくなったらやばいからな」
隆史は〈神眼〉の欠点を麗にそれとなく教えた。
いろいろな器官に負担をかける技で、眼球の痙攣がおさまらなくなることもある、と。
「わかりました。調子に乗ってあれを使いすぎわないようにします」
口調や表情はいつも通りだが、隆史がふざけているわけではないのが麗にはわかったので、まじめに答えた。
隆史は麗に〈神眼〉を使いすぎることで起こる危険を教えるために、朝から麗に会いに来たのだった。
特殊なカラーコンタクトレンズを装着した状態で眼振を起こして、瞳を見た相手を瞬時に催眠状態に誘導する。
他の二人の特技にくらべて〈神眼〉は本人の体への負担がある。
全員が朝食を終えたころ、古民家カフェに谷崎初音が訪れた。隆史たちを見かけると、麗に「もう話してくれた?」と小声で言ったのを、三人はそれとなく聞いている。
「ごめん、初音、まだ話してない」
「……しょうがないわね」
初音が麗のいるカウンターから、隆史たちのいるテーブル席のほうを向いたので、隆史は手招きして空いている席を指さした。
「失礼いたします」
麗が初音のために、湯飲みで緑茶を持ってきた。
初音は熱いお茶を一口飲んでから、燕杏さんをモデルに写真を撮らせてもらえませんか、と言った。
「初音は写真撮影が趣味なんです」と麗が隆史に姉が話をしやすくなるように説明した。
隆史は、燕杏を亀甲縛りにしたとき、初音がやけに興奮していたのを思い出した。
写真を撮影する。
それはレンズを通した視姦といえる。
撮影した被写体を画像として所有することを可能にする。
視姦は、隠れて覗き見する窃視とは異なり、相手が見られる自覚があることを前提とした行為である。
視姦する人間自体は相手に直接手は出さず、言葉などで命令して相手を辱めて性的興奮を煽る。
撮る、撮られるという行為は、SMプレイにもなりえる。

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