「んはあぁんっ、はうっ、あっ、あぁん！」
隆史は１０歳の麗がオナニーしていたのを目撃したので、クリトリスはもう感じると判断して、小さなわれめを舌で舐め回してやった。
何回か幼い麗はイッたあと、隆史に甘えて抱きついたまま寝ついたので、隆史も猛毒の高熱から脱したとはいえ疲労感もかなりあり、そのまま眠ってしまった。
「やぁん、すごいっ、隆史さんにペロペロされたら、すぐにイッちゃうぅっ、いゃあぁっ、らめぇ、んはあぁぁっ！！」
麗が蕩けきった甘いあえぎ声を上げて、びくびくびくっと絶頂の痙攣で、ふくよかに育った乳房まで震わせた。
あふれた愛液が畳にしたたり、麗の尻の下に淫らなしみができてしまった。
隆史はまだひくひくとふるえている麗のわれめを開いて、うーんと言ってから、麗の隣にごろんと仰向けに寝そべった。
（ここで処女を奪うと畳に血痕が残るな。今夜はもう、止めておくか）
「また隆史さんに、舐められてイッちゃった」
隆史のぽっちゃりした体に顔を埋めるように、麗が抱きついてくる。
谷崎綾子や初音は料理やマッサージなので、街に出ても特技が特に世間の人から警戒されることはないだろうが、谷崎麗の特技は、使い道をまちがえて悪用することはいくらでもできる。記憶の操作や１０年間も継続する暗示を人に与えることができる人物は治安を乱す危険人物だと判断されかねない。
この１０年間は隆史が戻ってくるという約束を、麗が幼なかったこともあり信じたから、この湯治場で暮らしてきたが、その約束が無くなれば麗はこの安全な故郷から出て行くかもしれない。
「隆史さん、その……しないの？」
「うん。フェラチオしてもらったからね、それにここですると畳に血がついたりしそうだからさ」
「あたしが処女なのわかっちゃったんだ。あたしはカフェの古民家で暮らしてるから、隆史さんだけなら泊まりに来てもいいからね」
麗がそう言って身を起こした。
「あー、下着がこれじゃはけないよ。隆史さんのそのトランクスパンツちょうだい」
隆史の精液を飲んだせいで愛液があふれ、濡れたパンティをぽいっと隆史の腹の上に投げた。
隆史は苦笑して、旅行用に用意した一度しかはいていないトランクスパンツを脱いで麗に渡した。
「なんかボクシングの選手っぽくない？」
「そんなにかわいいボクサーはいないぞ」
「エイドリアン！」
隆史があぐらをかいて、パンティを広げてながめようとしていたのを、麗は素早くひったくる。
「たしかにロッキーみたいなすばやい動きだ」
谷崎麗はパンティを回収し、隆史の旅行用トランクスパンツ（ほぼ新品）を奪い「おやすみなさい、隆史さん」と隆史の頬にキスをして帰っていった。
隆史は谷崎麗の特技が先代檜垣家当主の雅樹の催眠であることを思い出した。１０年間、記憶を封じこめることが可能なほど強力な催眠は、隆史の毒物への耐性という特技にも劣らない強力な特技である。
隆史は檜垣家当主として催眠に対抗する方法はすでに習得している。催眠は生存本能に関連する強い刺激や命の危険を感じると解けてしまうことがある。
空腹、眠気、射精感や絶頂感などを操るのは難しい。
いくら記憶を操作して食事をしたと思わせても、何も飲み食いしなければ、限り飢えや渇きがおきる。
いくら眠ったと記憶操作で思わせても、ふらふらと行動していれば疲労感はあとで残るし寝不足なら眠気もおきる。
強い快感や痛みは、あたえられた暗示を越えて、本人の意思とは関係なく、意識を一瞬で奪う。
催眠にかかりにくいようにするには、その催眠よりも強い自己暗示をかけるか、自分の体の感覚をしっかり意識できればかかりにくくなる。
とはいえ、他の全員が催眠で操られたら、なかなか厄介ではある。
谷崎麗は隆史の目の前で四人を同時に催眠で眠らせ、事前の暗示でそれぞれの寝場所に帰らせた。
催眠は事前に与えた暗示を合図で実行させるには適しているが、事前に決められたことしかさせられないのが不便なところではある。
記憶をすりかえて勘違いさせることもできるが、それは勘違いしていることに突然相手が気づく危険がある。
いつ記憶のすりかえに気づくかは指定はできるが、何かのタイミングで、似たような感覚、音や色や匂いや温度なとの体感で記憶がよみがえってくると、すりかえてある記憶とのちがいに気づくことになる。
隆史は催眠よりも媚薬を使うのは、媚薬によって快感を増幅されて自分の意思で快感を受け入れてしまったあとは、隆史が指示しなくても自分から悦びを求めるようになる。
催眠は強制力ではあるが、自分が望んでいないことを強制させられるストレスは催眠の効果を悪くさせていく。
何度も繰り返して催眠をかけ続ければ、逆に効果が失われていく。
催眠の記憶の消去とすりかえよりも、媚薬は記憶の再現性によってさらに強く効果を上げることができる。