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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 216

隆史が本条恵美を連れて旧谷崎家から出て行くと、燕杏は正座から、結跏趺坐(けっかふざ)に座りなおし、ふぅ、と目を閉じて、息を深く吐き出した。
瞑想をするための座り方だが、燕杏は体調を整えたいときに一人で呼吸を整える。
隆史には言わなかったが、酒の酔いとはちがう感じの、心拍数が上がり、体が火照る感じがする。
勃起しかけているもやもやした感じが股間にある。
手をふれて軽くしごいたら勃起してしまいそうだった。
自分の体の中を風が吹いて流れていくイメージで目を閉じて、頭のてっぺんから尾てい骨までチェックしていく。
瞑想は何も考えないように意識するので、見た目は瞑想しているように見えるが少しちがう。
頭のてっぺん、眉間の内側、喉の中、心臓、みぞおち、へその内側、お尻の尾てい骨。チャクラと呼ばれるあたりを上からひとつずつ意識していく。
頭のてっぺんから尾てい骨まで風を降ろしていくのをイメージしていく。自分が風になって自分の体の中のチャクラの部分を巡っていく感じである。
「うっ?!」
燕杏が急に目を開いて立ち上がった。
へその内側から尾てい骨までの途中で、ぞくっとするまがまがしいものを感じた。何か体の中にある悪いものをそこに凝縮したような感じ。吸い込まれそうな深い闇。チャクラではないが気になる。
どうやらヨガを応用したイメージトレーニングでは、体を落ち着かせることが難しいというのはわかった。
瞑想しようとしても、今はうまくいかないだろうと燕杏は思う。股間に変なイメージを思い浮かべたのは欲求不満なのかもしれないとも思い、燕杏は苦笑した。
隆史と本条恵美はすぐには戻ってこない気がした。
「檜垣様ともうひとりのお客様は露天風呂ですか」
旧谷崎家にやってきたのは谷崎初音だった。
「頼まれていたサービスでマッサージに来たのですが。どちらにしても一人ずつしかできませんから、燕杏さんからでよろしいですか?」
背中や足の裏を揉みほぐしてくれるらしい。うつ伏せに寝そべっているだけでマッサージは終わると初音が説明した。
「では、よろしくお願いします」
燕杏が背中をマッサージするなら腰の上に乗ってもいいと言うので「失礼します」と初音がまたがる。
初音は着物姿ではなく、マッサージ師の着る淡いピンクのユニフォーム姿だった。
「痛かったらすぐに言って下さいね」
「はい、わかりました」
浴衣で畳の上にうつ伏せになり、ざぶとんをあごの下にして燕杏は寝そべっている。
首や背中だけでなく、腕や手まで初音は揉みほぐすようにマッサージした。
上半身が終わると初音は燕杏の腰の上から降りて、脚の太股やふくらはぎを揉み、足の裏を親指で押した。

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