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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 207

「綺麗な顔立ちのかわいらしいお嬢さんですね」
「玲香は、徐蓮花と似たタイプだと俺は思う」
ゲーム会社主催のパーティーで女神アマテラスにコスプレした中島玲香の画像を、隆史がスマートフォンの画面で二人に見せた。
隆史の別荘が樹海の中にひっそりとたたずむ館だと、燕杏は知っている。
その別荘に拉致されてきた玲香が、父親の多額の借金を返済しようとした顛末を隆史が話すのを聞くと、たしかに徐蓮花のように組織のボスになる才能がある若き女傑だと燕杏は思う。
もう一人、燕杏と本条恵美に画像を見せた。
女忍者の楓にコスプレした氷川奏の画像。
「別荘に組織の人たちが食材とか運んできてくれると、館で留守番している奏が受け取ってくれる。氷川奏は面倒見の良さはでは燕杏に似ていると思う」
「この人も何か武術などをなさっている方ですか、背筋がまっすぐできれいな姿勢ですから。まさか、忍術?」
本条恵美が奏の画像の姿勢から何か武芸の心得があるとすぐに見抜いた。
「うん、恵美や燕杏も強いけど、奏も強いよ。別荘には、この中島玲香と氷川奏のカップルが仲良く俺を待ってる」
「え、カップルですか?」
「レズビアンで、とても仲が良い恋人どうしなんだ」
本条恵美がそれを聞いて驚き何度もまばたきしていた。
「徐蓮花と私はレズビアンではありません。姉妹みたいだと徐蓮花はよく言います。前世では絶対に姉妹だったはずよ、って」
「じゃあ、奏と玲香も前世の姉妹みたいな感じかもな」
三人は鄭虎の二回目の公判が終わったところで、旅行に出かけることにした。
三人で駅弁を食べて本条恵美に「遠足気分ですね」と言われながら電車で、穴場の温泉宿に向かっていた。
「あの、別荘のお二人は旅行について行くと言わなかったのですか?」
隆史は以前に別荘から都内の高級ホテルでパーティーに二人を連れてコスプレして参加してもらった話を聞かせ、帰りに樹海を突っ切って近道で別荘に帰ったところ、玲香が帰りがつらすぎると言って温泉旅行は断られたと苦笑した。
それを聞いた本条恵美と燕杏が顔を見合せた。
隆史はおすすめの秘湯と二人に話していた。
駅についたら登山でも始まりそうな気がした。
「二人とも何を心配してるんだ?」
隆史によると駅に到着する時刻にあわせて迎えの車が待ってくれていることになっているらしい。
「来てなかったら四時間歩けばいいだけで、日が暮れても獣道じゃない山道だから迷うこともないだろう」
隆史は危険な樹海と街を行き来しているので、普通の人とは感覚がずれている。
(ああ、どうか駅に迎えの車が来てくれてますように)
本条恵美は、車窓から民家もまばらな山の景色が流れてゆくのを見ながら心の中で祈った。
隣を見ると燕杏も目を閉じて胸元で合掌をしていた。
どうやら本気で祈っているようだった。
別荘の二人はこうなることを察して旅行に来なかったのかもしれないと、本条恵美は思った。
夕方、三人が降りた駅は終点間近の無人駅だった。
白いハイエースから旅館のはっぴを着たポニーテールの若い女性が走ってきた。
「隆史さーん!」
隆史にいきなり抱きついて「このぽちゃぽちゃな感じ、なつかしい」と言っている。
「なんか背かのびたか、うらら?」
「ふふふ、背丈だけじゃないんだぞ……ん?」
隆史から少し離れて立っている美女二人。
女性用スーツに白いブラウスの本条恵美とメイド服の燕杏のスタイルの良さにうららと隆史に呼ばれた若い女性は目を奪われたらしい。
「隆史さん、一人って言ってなかった?」
「旧谷崎家でいいとは言ったけど、一人で泊まるとは言ってないぞ」

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