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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 200

日本で流通しているバナナの約95%がフィリピン産だがこの密輸バナナは中島玲香の会社の社員が、社長の贈答品の高級バナナだと思い、違法薬物が仕込まれているなんて疑わずに密輸している。
密輸船の船員は鄭虎の手下で、社員から手渡しで海外の港町で受け取り、日本の田中稔まで届く。
密輸船は薬物ではない動物の剥製、象牙、盗品の石仏などを運んでいる。密輸バナナは本当についでのおまけなのだ。
密輸バナナが鄭虎の利益になるわけではないが、中島玲香の父親を違法薬物の密輸に関係させておくことで、警察に密告したり、裏切れないようにする脅しにはなっていた。
田中稔は密輸バナナがどこで作られ、どのように密輸船の船員に渡るのかを知ろうとはしなかった。
バナナの中身を転売して得た金は、鄭虎に上納しないでポケットマネーとして使える金だからだ。
ひとふさに8本のバナナがついているが、そのうちの1本に仕込んであり、仕込んでいないバナナを船内に持ち込むときに検査で一本渡すので、田中稔のところに届く密輸バナナはひとふさに7本のバナナがついている。
田中稔は毎日バナナを朝食に一本食べる。薬物の袋か出てくると「今日はツキがありそうだ」と思う。
自宅のアパートにひとふさだけ持ち帰ったバナナがいい感じに熟れたので、田中稔は一本選んで皮を剥いてみると、薬入りの一本だった。スマホが鳴った。
「あの、八神くんから前に聞いたんですけど、店長さんに言えばクスリ分けてもらえるって」
「この番号、誰から聞いた?」
「鄭虎さんです。デリヘルでよくあそこ使っていて、指名してホテルに行くときにちょうど会って、店長さんの番号を聞いたら教えてくれて」
鄭虎の知り合いなら分けてやってもおとり捜査の心配はない、売人かもしれないと、小袋丸ごとなら売ると田中稔は言ってみた。
前は一回分とか三回分とかで安く小売りしてたけど、まとめてならいいと言うと「いいね。でも50万円しかATMで引き出せないから、50万円分だけでいいかな?」と言うので、売人ではないと判断して「50万円分におまけをつけて手渡しするから、待ち合わせしよう」と田中稔は客のふりをした隆史に言った。
田中稔の携帯電話の番号は燕杏が隆史に教えた。
「恵美、待ち合わせの場所と時間をマトリに伝えて恩を売っておけばいい。50万円につられて田中稔がクスリを持って来るってさ。あとは今もデリヘルの店長がクスリを売ってるって噂があるって言うのも忘れずに」
「そうしたら燕杏さんのお店にマトリが捜査令状を持って行きますよ」
「うん、店長代理の鄭虎をマトリに捕まえさせる」

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