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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 199

犯罪グループは田中稔が集めてきたメンバーで、ハッカーの寺山修と隆史の別荘に侵入した八神渉にはつながりはない。田中稔という共通の知り合いがいるだけの金のやり取りでつながった薄っぺらだが金に困っていれば離れにくい関係のグループである。
隆史のセックスでつながった愛人たちのほうがあれこれと横のつながりがある。
現在、田中稔の犯罪グループは資金源の闇カジノを手放したのと、ハッカーの寺山修が逮捕されたことを警戒して、鄭虎から活動を中止を言いわたされている。
田中稔は警察から捕まらないために鄭虎を利用したいと考えて、燕杏の情報、それも燕杏が人に知られたくない片思いの相手、小峰勝との関係を田中稔は鄭虎に売った。
鄭虎は燕杏が自分の手下の小峰勝とできていると知って、話を聞く前よりも自分の愛人にしたくなった。
田中稔は鄭虎が情報に金を払ってくれたので、手下にしてもらえたと勘違いしていた。
「そのまま燕杏の運転手を続けて、どこで誰に会ったか、報告してこい。こっちが欲しい情報なら買ってやる」
鄭虎は田中稔が密告してきたことを燕杏に教えた。
田中稔がそばでうろうろされると鄭虎もマトリの捜査に巻き込まれかねないので、燕杏が密告者の田中稔を始末してくれたら、自分は手を汚さずに犯罪グループとのつながりが消せると考えていた。
鄭虎は燕杏が違法薬物の取引の疑いで幹部から外されたら闇カジノと風俗店の仕事を徐蓮花に頼んで引き継ぐ気でいる。燕杏が一週間ほど姿を消したのは気になるが、すでに風俗店は燕杏が営業許可を取り、過去の田中稔が所持していた風俗店の売上金は燕杏が奪っている。
鄭虎はカジノの売上の上納金を現金で回収して、銀行の口座をわざと使わなかった。犯罪グループが摘発されたあと口座の金の流れを調べられる。それに巻き込まれたくなかったからだ。
田中稔に違法薬物を流していたのは鄭虎で、それも鄭虎から直接ではなく、中島玲香の父親の海外にある会社から田中稔へ流していた。隆史の別荘に暮らす中島玲香の拉致の依頼を断れなかったのにはこうした裏事情があった。
田中稔が仕入れ先を自供しても、簡単には日本にいる鄭虎にまで捜査の手がのびることはない。
もしも、燕杏の手下の小峰勝が戻らなければ、中島玲香の会社に違法薬物を流していたブローカーとして仕立て上げることができる。
鄭虎にとって、なぜ小峰勝が日本から姿を消したかはどうでもいい。利用できるタイミングで姿をくらましてくれたので、自分より先に燕杏に手をつけていたのは腹立だしいが、その代償はその命で払わせてやる、と鄭虎は考えていた。
隆史には中島玲香を拉致する依頼は、中島玲香の父親が出したものと見当がついていた。
さらに八神渉からの情報から田中稔が客に薬物を転売していたのは把握している。
田中稔から隆史の別荘へ侵入する依頼を八神渉は受けた。
田中稔は薬物をバナナと呼んでいた。
密輸バナナは皮を接着剤で止めてある。皮を剥くと中に薬物がビニールの小袋にぎっしり詰められている。
港まで行き、船の点検係を装いボートで船に近づく。そして、薬物入りのまだ青いバナナを船員から受け取り帰ってくる。
大量の密輸ではなく少量ずつ仕入れていて、闇カジノの金庫にためておき、カジノの客に在庫切れにならないように転売していた。風俗店の事務所で手渡すこともあった。
「いいバナナがありますよ」
客はちょっと黒い斑点のついた黄色いバナナを1本手に持って帰る。

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