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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 198

風俗店の売り上げ金を貯めている銀行口座の通帳とカードと通帳は田中稔も会ったことがない他人名義のものを使用していた。店の事務所は田中稔ではない他人の名前で契約されていて、賃料は売り上げ金を貯めている口座から毎月引き落としになっていた。
田中稔はこの口座の金から月に一度手渡しで、女性たちに給料を渡していた。
他人名義の銀行口座とカード、働いている女性たちの労働契約書、店の事務所の賃貸契約書を田中稔は燕杏に渡して命乞いをした。
これは鄭虎が燕杏に仕掛けた罠。
田中稔が闇カジノの客に売人から手に入れた違法薬物を転売しているのを鄭虎は知っていて、闇カジノの60%の利益で見逃してやった。
田中稔は犯罪グループのリーダーだが、徐蓮花の組織の幹部ではない。売人たちが田中稔から薬物を売った、または別の闇カジノに行った客が摘発されて田中稔から買ったと証言すれば田中稔は厚生労働省地方厚生局麻薬取締部(マトリ)によって逮捕される。
警視庁組織犯罪対策第5課が徐蓮花の組織を気にして動けなくても、マトリはこれまで徐蓮花が違法薬物の取引だけはしない方針を取ってきたのを把握している。だからマトリは動く。
田中稔を従業員として使っていれば、燕杏に薬物密売の容疑はかかってくる。田中稔に薬物を転売させて利益の一部を取っていたのではないか、と。
他人名義の口座にあった金は風俗店の売り上げだと証明できないが、田中稔がその銀行口座の金をたまに使って売人から薬物を仕入れていたことを鄭虎は知っている。
田中稔は無許可風俗店の売り上げで、資金の穴埋めして犯罪グループを運用をしていた。ハッカーの寺山修の報酬は風俗店の売り上げから出て、寺山修が薬物をカジノの客から買う。カジノの客は田中稔から薬物を買う。グループ内で金が循環している。
闇カジノの利益用の口座や違法薬物取引用の口座だけだと資金の流れがわからない。そうなったとき、無許可風俗店の口座をマトリは押さえておきたい。
田中稔に全額引き落として解約させた無許可風俗店用の口座の金は、燕杏から組織に流れている。
田中稔も、燕杏に店ごと奪われたとマトリの取調室で言うだろう。
犯罪グループを作って、犯罪グループの利益を奪っていたのは鄭虎だが、それを燕杏に押しつけるための準備はできている。
燕杏が組織の幹部から外されたあと、燕杏を引き取り愛人にしてしまおうと鄭虎は考えていた。
鄭虎は檜垣隆史の別荘の一件は田中稔に丸投げしたので、すっかり忘れていた。
燕杏が檜垣隆史を頼るために探偵の本条恵美の事務所に訪れ、隆史の持つ情報から、鄭虎と犯罪グループのリーダーで現在は燕杏な運転手として風俗店で待機している田中稔のつながりをつかんだ。
「その鄭虎と田中稔、その二人なら、うちの生意気な玲香を拉致する依頼を出した依頼人を知ってるかもしれないな。おい、燕杏、俺に考えがある、ちょっと手伝ってくれないか。恵美は徐蓮花の組織に手を出すと公安や警察から嫌われるから動けない」

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