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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 187

拉致されて人前から消されると月岡愛莉は思っておらず、ちょっとした薬物使用者が集まるパーティーがあるといわれ、遊びに行くつもりでいた。
小峰勝は月岡愛莉をだましたと思って、これは俺のやりかたじゃないと嫌な気分になっているが、月岡愛莉のほうは小峰勝をうまくだましてやったと思っていた。
燕杏はそのあたりの二人の気持ちを読みきっている。
小峰勝には今回の件まで裏方の手を汚す仕事はさせなかったが、村山綾乃を逃がしたことを組織の自分の手の内だけで処理するには、限られた人数しか使えない、いざとなったら発覚する前に事故として消せる宗老人と、手元に置いておきたい小峰勝だけしか燕杏は使いたくなかった。
村山綾乃を月岡愛莉にすりかえて海外に逃がす。
月岡愛莉を違法薬物使用で摘発すると、売人までは逮捕しなければならず、売人どうしのつながりから犯罪グループの人間に警察が動いている噂が漏れかねないので、月岡愛莉は暴力団と関係がある売人と取引するまで、気長に放置されている。
自分たちで手のまわらない犯罪グループの資金源を徐蓮花の組織に乗っ取らせたので、警察は徐蓮花に借りがある。だから、徐蓮花の組織が関わる事案には、警察は手を出さない。
まして、小峰勝が女性を人豚にするために拉致したとして逮捕すれば、元刑事が犯罪に加担したことは世間に公開され、警察としては面目丸つぶれになる。
だから、燕杏は小峰勝に村山綾乃の身代わりとして人豚にできる人間を拉致するように命じた。
密入国者を村山綾乃になりすまさせたように、村山綾乃には月岡愛莉になりすまさせる。
これを同時進行で行わせる。
月岡愛莉と村山綾乃とのあいだにつなかりはない。
小峰勝にシャブの売人をさせたことはないので、月岡愛莉とのつながりはつかまれにくい。
月岡愛莉に小峰勝を接触させるのも燕杏はできるだけ最小限にするように指示した。
シャワーを浴びた小峰勝がブリーフ一枚で戻ってきた。
燕杏はベッドの端に腰を下ろしていて、小峰勝の体つきをうっとりとながめている。
燕杏がどれだけトレーニングしても、クラインフェルター症候群のため小峰勝の岩の塊のような筋肉はつかない。
「小峰勝の体はとても美しいと思いませんか?」
燕杏は隣に村山綾乃を座らせて小峰勝を待っていた。
「すごい筋肉だと思いますけど、燕杏さんのほうがきれいだと私は思います」
村山綾乃は燕杏との関係を気にして口先だけで同調したりしない。
(小峰勝とこの姑娘はとても似ている。損得より、ただ思ったことを素直に口にして、行動するところがある)
「小峰勝も、あなたのように私の体を見てきれいだと思ってくれるでしょうか?」
「もしきれいだって思わなかったら、ちょっと心配です。変わった趣味をしているのかもしれないですよ」
「おいおい、誰が変わった趣味をしてるって?」
村山綾乃の前に立った小峰勝が、二人の会話が少しだけ聞こえたらしく綾乃に話しかけた。

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