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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 186

小峰勝が刑事まで短期間で昇進したのは異様なほどの格闘センスで、どんな相手であれ怯むことがなかったことが大きい。銃をかまえているヤクザのあごを掌底打ちにして気絶させることも簡単にやってのけた。
小峰勝は暴力団幹部を殺しに来たヤクザを検挙したが、幹部も本当は検挙したいのに「マトリの仕事だ」と言われたり、外国人で改造マシンガンと改造ライバルを所持していた犯人は「公安に譲る」と言われたり、なにかスッキリしないものがたまっていった。
徐蓮花の組織のほうが単純明快である。
そんな小峰勝が燕杏を巻き込んで徐蓮花をあざむき、綾乃を助けようとするのは、得意分野ではないのは自分でもよくわかっていた。
どうしても策師の燕杏の助力が必要だと判断した。
小峰勝としてはジャンキーの女性を騙して戸籍を譲らせ、さらに怪しげなパーティーの玩具にさせてから、人豚にして売り飛ばすのも気に入らない行為ではある。
覚醒剤やコカイン、大麻や幻覚剤などを使うことで落ち着きを得ているジャンキーは、海外の輸入雑貨を販売している月岡愛莉(つきおかまり)という若い女性だ。
インド旅行に行ったときに近隣のアフガニスタンとミャンマーから密輸されてきたヘロインを使用したことがきっかけでジャンキーになった。
戸籍を譲渡してくれたら、10年間は薬物を必要な分だけ無料で与えられるという条件に飛びついた。
たしかに、人豚になるために四肢を切断された後の痛みを緩和するために薬物は与えられる。その後は、飼い主は人豚になった女性に、ご褒美として薬物を与える。人豚として10年間生きていられたらという情報を知っていたら、おそらく彼女は戸籍を手放さないと小峰勝は思う。
月岡愛莉は犯罪グループのハッカーの作った密売サイトで薬物を購入していた。サイトが閉鎖されて売人を探していた。
しかし、月岡愛莉は警察の内偵がもう入っているのではないかとひどく不安になっている。
そのタイミングで戸籍を売り、今まで違法薬物を購入、使用していた罪を他人にかぶせ、愛莉自身は潜伏してから、別の人物の戸籍を入手して、罪を逃れることを考えた。
犯罪グループが違法薬物を売人に買い取らせて売るときに顧客情報もセットで売る。だから売人が逮捕されると、顧客も逮捕される。
捜査の網から逃れるには、戸籍を手放すのは好都合な上に、10年間も無料で違法薬物が提供されると聞いて、うまい話だと月岡愛莉は飛びついた。
それが人豚にされて性欲処理用の名もなき奴隷として売られるという意味とは知らずに。
拉致するのは簡単だった。
移動する車内で月岡愛莉に小峰勝は覚醒剤を打ってやった。
戸籍の売買を小峰勝が持ちかけなければ、愛莉は暴力団から違法薬物を買い求めていただろう。
戸籍の売買、といっても、それは名義貸しであり貸す本人の承諾があり、貸した相手が訴えることがない限り発覚しずらい。例えば他人の戸籍で暮らしている人が結婚して、結婚相手が別人だからだまされたと訴え出るなどすれば、戸籍の売買ではなく結婚詐欺として逮捕される。
他人になりすまして犯罪を行い発覚した場合、例えば銀行のカードを作り、1万円で買い取った相手が詐欺の振り込み先として使えば、カードを売った人は詐欺に協力したことになる。
一人のジャンキーが使う10年分の違法薬物の値段と、個人の戸籍では値段が釣り合わない。取引が成立するはずがないのだが、月岡愛莉は一度自分の戸籍を他人にゆずり、後日、違法薬物使用で警察からマークされていない他人になりすまして薬物使用を続けることができる、得をしたと思って、月岡愛莉はかなり上機嫌だった。

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