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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 182

金で解決できることを、金を惜しんでやらずに放置した。
そのツケでストーカーに殺されかけ、さらに犯罪グループから店の全権利を奪った燕杏に拉致されている。
もし、村山綾乃が全財産を払うから見逃してほしいと燕杏に言われても、燕杏にも役割や立場がある。村山綾乃に、いいですよ、とは言えない。
元風俗嬢が二年か三年ほど働かずに生活できる金額は、徐蓮花の組織が動かしている金額からすれば、蟻が運ぶ砂糖の一粒のようなもので交渉するための材料にはならない。
犯罪グループなら、その半分で交渉できたはずだ。
「お願いします。密入国ができるなら、外国に逃がすこともできるでしょう?」
小峰勝は村山綾乃を生かすために、燕杏に協力を頼んだ。
本来なら世話人の悪趣味な宗老人によって痛ぶられたあとで、村山綾乃とわかるように左腕の傷を残して、客が喜ぶように顔や体つきを整形される。豊胸や顔などを変える、
それから乱行パーティーで客の玩具にされる。
そして最後は人豚にしてから、オークションを開催して売り渡す。
それまで村山綾乃が失踪したことがバレないように、密入国者を村山綾乃として生活させる。
村山綾乃になりすました女性の密入国者は「桃花」で働くことになる。それが偽装結婚の相手を見つけてもらうための代償である。
密入国者たちは偽装結婚して、それまで使ってきた名前を捨て、別人の名前と国籍を得る。
燕杏は村山綾乃を引き渡すように小峰勝に指示した。
すっかりジャンキーになっている女性を、別の場所に拉致監禁して世話係の宗に引き渡す。
世話係の宗は、日本の女性なら誰でもいい。
趣味と実益を兼ねて仕事をしている。
宗は無許可の医師が手術したあと、脅したり痛ぶりながら身のまわりの世話をする。宗はすでに勃起しなくなっているが性欲は衰えない老人である。
密入国者を村山綾乃になりすまさせておくのは予定通りに行われる。綾乃の貯めた金はキャッシュカードを解析されて、少しずつ密入国者に貸しつけされる。
村山綾乃はジャンキーだったと小峰勝から報告があったと燕杏が徐蓮花に嘘をつけば、偽物の村山綾乃のできあがりである。
燕杏と小峰勝に財産だけでなく、名前まで奪われる。それは村山綾乃が生き残るために、あきらめるしかない。
燕杏は小峰勝に代償として三つの条件を出した。
村山綾乃をすぐに燕杏に引き渡すこと。
これは完了した。
ジャンキーの女性を拉致して宗に引き渡すこと。
これは小峰勝が宗に金を払い交渉すれば一週間ほど引き延ばすことができるだろう。
今、燕杏は三つ目の条件を小峰勝が実行するのを待っている。
ラブホテルのフロントから内線で連絡があった。
「私の服を持って、ついてきて下さい」
燕杏は受話器を置くと、村山綾乃にそう言った。
二人はバスローブ姿でラブホテルのエレベーターに乗り、上の階の別の部屋に行った。
二人が入ってきたのを目で確認した小峰勝が、フロントに連絡すると部屋の扉がロックされた。
「来てくれたのですね」
燕杏が小峰勝に話しかける。
小峰勝は返事をせずに、燕杏ではなく、その背後に立つ村山綾乃を見つめていた。

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