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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 181

「ここで、休憩にしましょう」
燕杏はそう言ってベッドから離れると、二人分のバスローブを脱衣場から持ってきた。
このあと、フェラチオを要求されるか、燕杏がペニスを挿入するかと思っていた綾乃が首をかしげながらバスローブを羽織りベッドの上で座っている。
お茶やインスタントコーヒーのお湯にも使えるように、ラブホテルのサービスで、340mlのミネラルウォーターのペットボトルが2本だけ置いてある。
燕杏はミネラルウォーターを口にふくみ、ベッドの上の綾乃にキスをして流しこむ。綾乃は目を閉じて、口うつしの水をこくっと小さく喉を鳴らして飲んだ。
緊張したり、燕杏の前戯で感じて、あえぎまくったあとだったので、喉を潤す冷たすぎない口うつしの水をおいしく感じた。
(この人、すごくやらしいことをスマートにする。ホストとか経験あるのかも)
村山綾乃が推測した通り、燕杏は男でも女でも相手をする男妾をしていた時期がある。
流氓(リウバウ)、日本語では、ならず者やチンピラといった感じで十数人のグループで強盗や空き巣などをしていた燕杏だったが、他のグループの縄張りなどは関係なくやりたい放題だった。喧嘩でもナイフを使い、相手が流血で怯んだところで優位に立つコツも上海に渡った頃にはすでに身につけていた。最初は十数人のグループだったが、燕杏の知らないうちに勝手に人数が増えていった。
しかし、その流氓のグループは今はない。
中国にも日本のヤクザのように組織化されているマフィアがある。燕杏とほとんど話したこともないグループの手下がマフィアの麻薬取引で用意されたコカインを盗んだ。
盗んだ連中や関係ない仲間たちは殺されたが、グループのリーダーだった燕杏は多額の借金を背負わされて処刑されなかった。
借金の返済のために、金持ちたちの一夜の相手をする男妾をさせられていた。めずらしい体をしている燕杏は特別料金で提供された。牝豚どもくたばれ、と憎しみを抱きながらも燕杏は女性の扱いを体で覚えた。
どうすれば客の女性たちが金を燕杏に惜しげもなく貢ぐようになるのか、それを必死で考えていた。
「選びなさい。マフィアの奴隷として生きるか。それとも私だけの軍鶏になるか。私を客として男妾として生きるつもりなら、今すぐ娼館に帰りなさい」
徐蓮花は上海の高級ホテルに、燕杏を指名して呼び出して言った。徐蓮花はその時、まだ十九歳だった。
二十二歳の燕杏は徐蓮花にスカウトされた。
娼館から指名で呼ばれた時、燕には裕福な客に指名されたが、どの客から聞いて指名してきたのかを気にしていた。
他の客に紹介するということは、あきられたか、その客が他の男妾に乗り換えたということだからだ。
流氓の頃の呼び名で久しぶりに呼ばれ、燕杏は自分の血が熱くなった気がした。
「軍鶏の燕杏。あと十秒以内に返答しなさい。もたもたしている人間は生き残れないから」
燕杏はその時の徐蓮花の声を思い出していた。
(もたもたしている人間は生き残れない。早くここに来い、小峰勝)
燕杏からみれば、村山綾乃もまぬけだと思う。
犯罪グループのデリバリーヘルス嬢を辞めるときに、ただの無断欠勤ではなく、客からせしめた金を半分を犯罪グループに払って、貢いだ客が自分のことをあきらめるように説得させればよかった。

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