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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 178

人豚になって売られていくのは、餌のミミズだけだ。
自分も故郷では雛鳥で、上海て徐蓮花と組んでからいくつも審判の瞬間をくぐって軍鶏と呼ばれた。
(このひよこ、鳴き声はそれなりだが、生き残れるかな?)
元風俗嬢の村山綾乃も、燕杏も、生きてきた環境も、持っている体もちがうが、命だけはどちらもひとつ。
それだけは同じこと。
「あなた、私に抱かれなさい。そうすれば、私が次のチャンスをあなたにあげる」
村山綾乃はうなずいた。
ここで燕杏の提案を断ることは、人豚にされるのを受け入れたのと同じことなのは、村山綾乃でもわかる。
(こんなにセックスするのに緊張したのは、初体験のとき以来だわ)
村山綾乃が緊張しているのは燕杏にもわかった。
燕杏は裕福な色男で、さらに告白してきたレズビアンの女性たちの処女を犯してきたり、亡くなった夫の残した借金を貞淑な人妻に体で払わせたりしてきた。
どの女たちも緊張していた。
ロストバージンを済ませた女性たちは燕杏のペニスで犯されることにすっかり慣れて、膣内にペニスを挿入しないプレイでは物足りなくなった。
燕杏がペニスを挿入せずに手マンで絶頂させても、燕杏のペニスで犯されたくて、フェラチオを教えるとペニスにしゃぶりつき、そのあと騎乗位でまたがると快楽を求めて自分から腰を使っていた。
人妻は燕杏の目の前で手下たちに弄ばれ、嫌がって泣いていたが、あきらめたのか夫のペニスではないチンピラのペニスで膣内に射精されまくると、抽来(チュウライ)と声を上げビクッビクッビクッと痙攣して絶頂していた。
今は緊張していても、やがて快感に我を忘れて身も心もゆだねて、相手のことなど気にせず悦びに溺れる。
それは人間が淫らに愚かで、獣のように美しくなる瞬間でもある。
「死」というものが、それまで生きてきたすべてを放棄する一瞬ならば、絶頂は「死」というものに人間が最も近づく一瞬だろう。
「シャワー、浴えびてきますか?」
燕杏は緊張している村山綾乃に一人の時間を与えて、気持ちを整理させようと思った。
自分が世間の人からすれば異様な体で、セックスするには躊躇される人間だと、燕杏は思い知らされている。
「え、あの、私、くさいですか?」
村山綾乃は自分の傷痕のある左腕の匂いを嗅いだ。
「うーん、自分じゃ、わからないですね。シャワー浴びてきます。あの、一緒に入るなら来てもいいですよ」
ちろっ、と舌を出して笑顔を見せると、さっと小走りで村山綾乃が浴室にむかう。
うしろ姿と、残されたTシャツを燕杏は見て「ふっ」と思わず笑ってしまった。
(そうか、元デリヘル嬢だから、私を客だと思えば余裕ということか)
村山綾乃はシャワーを頭から浴びて犬のように頭をふってから、ため息をついた。
(ラブホテルだから、お金払わないとドアのロックがかかってるし。逃げ出すのは無理だわ)
フロントに警察呼んでと内線で伝えるのも考えた。燕杏がこのあとシャワーを浴びてくれたら、従業員に通報を頼める隙があるかもしれない。
変態じじいの宗と燕杏、どちらとセックスするかと聞かれたら、間違いなく燕杏を選ぶ。
レズビアンではないけれど、村山綾乃が見ても燕杏はきれいな体だと思う。
体にタトゥーや刺青が入っていないのもいい。ホテトル嬢をしていて客に彫り物が入っていると、ついじろじろと見るつもりはなくても村山綾乃は見てしまって、プレイに集中できない。
(走っている車からドアを開けて、道路に飛び出せばよかったかもしれないけど。うーっ、逃したチャンスのことはもうあきらめないと)
「よしっ、がんばれ、わたし」
小声で口に出して、村山綾乃はバスタオルを体に巻くと部屋に戻った。

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