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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 172

「見た目よりもあんた気が強いんだな」
トイレットペーパーを指でつまんで、男はトイレに捨てに行った。他人の小便は汚いというのはまともな反応だと、村山綾乃はなぜか少しほっとした。
宗が洗った洗面器をきれいに拭き上げてベッドに置いた。
男と宗老人はベッドから離れてリビングに行った。
タブレットで音楽を聴くか映画を鑑賞したいと村山綾乃は思う。こんな状況で眠ってしまったら、何をされるかわからない。
村山綾乃は考える。
手錠を外してくれそうなのはどちらか。
男か、気持ち悪い宗老人か。
宗老人は日本語を話せないが、男の指示は理解しているようだ。懐柔するなら宗老人だろうが、気持ち悪いと思う気持ちを我慢しきれるか。
部屋に侵入してきてずっと言わない男、それは宗老人からは男に話しかけるときは中国語か韓国語かわからない言葉で、おずおずと小声で、男の名前が呼ばれているかもしれないが村山綾乃にはわからない。
自分から名前を教えないのは用心深いからなのか、男が自分と関わるのは短期間なので教える必要がないと思っているからなのか、それも今のところわからない。
交渉するなら男のほうが話は通じそうな気はする。
(二人は眠らない気なのかしら?)
リビングの二人の様子をちらちらと窺っている。
男は腕時計、カシオのGショックを頻繁に見ていた。
時間を気にしているのか、それとも誰かを待っているのだろうか。
宗老人は工具箱が大切なのかベッドのそばに来るか、何か用事をしているとき以外は手の届くところに置いていた。
工具箱の中にバンティとスタンガンが入っているのはわかっている。老人は工具箱をバックのように使っているのかもしれない。
スタンガンを使うと言われたのは脅迫に、下着を脱がされたので逃げ出せない状況に置かれたと、警察で被害届を出すときのことを頭の中で整理しながら村山綾乃はじっとチャンスを待っていた。
排尿のタイミングで手錠を外してくれないかと期待したのは、考えが甘かった。おそらく排便でもダメだろう。
宗老人がよろこぶだけな気がする。
110番アプリシステムというものもある、これは聴覚に障害のある人など、音声による110番通報が困難な人が警察に通報するためのアプリで、これがタブレットから使えるかどうか。
二人が油断して眠ってくれたら、タブレットから通報できるかを試してみる価値はあると、村山綾乃は思った。
(もしも二人が眠らないのは、私を監視するためだとすると)
眠ったらなにされるかわからないけれど、村山綾乃は眠ったふりをしてみることにした。
(二人が寝たら、タブレットを手で届かないなら足で引き寄せてみれば……これならいけるかも)
薄目を開けて見てみると、ちょうどリビングの電灯を男が消すところだった。男と宗老人は寝室のベッドのそばではなくリビングで仮眠するつもりのようだ。

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