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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 170

「村山綾乃だな?」
体のでかい男にイヤホンを乱暴に引っ張られて外され、低い声で話かけられた。
「え、泥棒?」
「俺たちは泥棒じゃない。あんた、ピーチパイって店を知ってるよな」
逃げてきた風俗店の名前を出されて、村山綾乃がはっとした表情になったのを二人は見逃さなかった。
髪をつかまれ、顔を上げされられた。
「おい、宗(ソン)手錠と口ふさぐやつをつけてやれ」
工具箱から老人が手錠を出して、左の手首とパイプベッドのパイプにつなぐ。
「嫌っ!」
「なんで顔をそむけてるんだよ、無理やり押し込んで前歯を折られたいか?」
SMで使うようなピンポン玉より少し大きめの穴のぼこぼこ空いた金属の玉が革バンドについた猿轡をくわえさせられた。後頭部で革ベルトが締めつけられた。
口が閉じられずわずかに開いたままになった。玉が舌を押さえていて、うまく話せない。
宗(ソン)と呼ばれた老人が村山綾乃の体を舐めるように見ているのに気づいて鳥肌が立った。
「こいつがあんたの世話をしてくれることになっている。ぶったり、蹴ったりするんじゃねぇぞ」
体が大きくがっしりと筋肉がついた男はそう言うと、ベッドから離れてリビングに行くと、スマートフォンで誰かと話していた。
「はい……はい……イェンさん、わかりました、はい、では……」
男は耳をすましていた村山綾乃の前に戻ってきた。
「ひどく騒いだり、抵抗するようなら、死ぬかもしれないがスタンガンで気絶させていいそうだ。手錠も、くわえてる玉も金属だから、通電したらひどい火傷になる。死んでも心臓麻痺だから感電死とわからないかもな」
宗が工具箱からスタンガンを取り出してきて、スイッチを押すとバチッバチッと音が鳴った。
「ちっ、やっぱりそれ、不良品だな。電流の調整がいかれて強めのまんまじゃねぇか。しまっとけ」
村山綾乃を怯えさせるためにスタンガンを見せたようなのだが、重量上げの選手のように筋肉がついた男が眉をしかめた。
目の前の男はわからないが、老人のほうは宗と呼ばれていたり、男に小声で何か言っているのも日本語ではないので中国語か韓国語かわからないが、どうやら日本人ではないらしいと、村山綾乃は思った。
「ピーチパイ」のホームページも消され、閉店してからしぱらくたっている。このヤクザのような男とよくわからない老人は自分のことを部屋に監禁する目的はなんなのか、村山綾乃は必死に考えていた。
デリバリーヘルスで働いていたときに知ったこと。客に本番を強要されたり、乱暴されても、相手の感情を逆撫でしないように抵抗せずに、隙ができるのを待つこと。
隙をついて、デリバリーヘルス嬢だった時は送迎の運転手と店に連絡する。今は風俗嬢ではないので、警察に通報する。
話せなくても、通話状態でつないであれば、位置情報を把握して来てくれる。
ストーカーに刺されたあと警察官が村山綾乃にそう教えていった。
侵入者の男たちは拘束はしたが、綾乃のスマートフォンを探したり、壊したりしていない。

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